おやぢの部屋2
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名曲探偵アマデウス
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 NHKのBSでやっている「名曲探偵アマデウス」という番組、なかなか面白いですね。とは言っても、私の場合、最初にこの番組が始まったときには全く期待はしていませんでした。というか、経験上、この手のもので面白かったためしがありませんから「絶対に見るものか」というぐらいの決意すら持っていたものです。
 そうなんですよ。こういう、クラシックを扱ったバラエティでは何度失望感を味わわされたことか。いや、バラエティではなく、純粋に演奏を見せるだけの番組でも、その前に出てきて「解説」をしたり「対談」をしたりする内容がことごとく「なんか違うな」という気持ちにさせられるものばかりですので、そういうものはまず録画して、その部分だけは飛ばしてみる、ということをしているぐらいですからね。ついこの間「生放送」をしていたコンセルトヘボウのコンサートもそんな感じ、番組表には詳しい時間が書いてなかったので、とりあえず最初から最後まで録画しておいたのですが、それを再生しようと思って時間を見たら、全部で3時間以上もありました。コンサート自体は2時間もなかったのになぜ?と思ったら、残りは全てそんなどうでもいいような話だったのですからね。ほんと、○本さんの話は全てどこかで聞いたことのあるものばかりですし、□田先生は完璧に老害を披露しているだけのことですから。
 ただ、そのなかで、現地で事前に取材している部分だけは面白いものでした。コンセルトヘボウを改修するときの話で、音響学者がこのホールの特性について話していたのですが、「美しい音のするコンサートホールは、視覚と両立させるのは不可能」だと言っていました。つまり、床に傾斜があるとそこに座った人間に音が吸収されてしまって響きが悪くなってしまうのだそうです。確かに、この間行ったばかりのオペラシティでも、床の段差は少ないものでした。
 ですから、日本の、特にNHKの作ったクラシック関係の番組のお粗末さは身にしみて感じていたところ、しかし、なんかのはずみでまさに「怖いもの見たさ」のような心境で、「動物の謝肉祭」の回を見てみたら、それが想像以上に良かったのですよ。つまり、音楽に関しての「解説」が、まさに正攻法で進められているのです。なまじ、「初心者のためにやさしく」などということは全く考えず、かなり専門的なことまでしっかり織り込んで、ほんと、ヘタをしたら現役の音大生でも知らないようなことまできっちり盛り込まれているのですからね。
 基本は、かなり高度なアナリーゼ、しっかり楽譜を見せながら、「空虚5度」とか「遠隔転調」とか言う言葉を、平気で使いながら解説しているのですから、これはちょっとすごいな、と思ってしまいました。バッハの「無伴奏チェロ組曲」の回などは、「スパッラ」まで登場してましたからね。私は、動く「スパッラ」を見るのはその時が初めてでした。
 そんな高度な解説と一緒にやっているのが、とことん下らないドラマもどきというのが、逆に勝因になっています。こじつけもここまで行けば、それだけで立派な芸になっていて、ひたすら笑うことが出来ますからね。ただ、一番最後にそれまでの「おさらい」みたいな感じで、その日にやったお勉強をもう一度曲に乗せて繰り返すのはちょっと邪魔。その部分だけはいつもカットしています。
 初めの頃の「フィンランディア」の回で、なんと新田ユリさんが出演されていたのですね。もちろん、捜査を依頼に来た過保護な母親を演じていたわけではなく、きちんと指揮者として登場したのでしょうが、ヘンな意地を張らないで初回から見ておけば、と後悔しているところです。
 しかし、「天出臼夫」とは・・・・。
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by jurassic_oyaji | 2009-03-23 22:54 | 禁断 | Comments(2)
Commented by ぐすたふ at 2009-03-25 19:20 x
「解説」「対談」一体どういう人を想定してやっているのか不思議でなりません。

むか~しの《芸術劇場》良かったな~。
あの頃は、テレビの映像とハイクォリティの音が一緒になるのが夢でした。
夢は今、現実化しているわけですが、余計なものがくっついて来ちゃったですね。
上手く行かないもんですね。
Commented by jurassic_oyaji at 2009-03-25 22:12
ぐすたふさん、コメントありがとうございました。

そもそも、ごく少数を相手にしているクラシック音楽と、
マスを相手にしているテレビとでは、相性が悪いのでしょうね。