おやぢの部屋2
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CDクッキー
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 「レコード芸術」の最新号を買ったら、なんだか面白い広告が載っていました。「CDクッキー」という新商品が発売された、というのです。「ネットによるCDの自動販売機」みたいな説明も付けられています。つまり、これはネット通販のように実際の「商品」を送るのではなく、その商品の「データ」を販売する、という商売のようです。なんでも、CD1枚分のデータを、直接ユーザーのパソコンのCDドライブの中のCD-Rに書き込む、という方法で、手元には「物」としてのCDが届く、という仕組みなのだそうです。そこで、そのサイトに行ってみたら、そのサービスの母体のレーベルの懐かしいアイテムがいっぱいありましたね。斎藤由貴のアルバムなんかもう廃盤でしょうから、思わず買いたくなってしまいました。「スケバン刑事」のテーマ曲の「白い炎」なんて、大好きです。
 いや、「レコ芸」に広告を出すぐらいですから、クラシックのアイテムも買うことが出来ますよ。さらに、親切なことには、雑誌の本文の方にライターの人が実際にここでCDを作ってみたという記事が載っていました。もちろん、これは「記事」という体裁をとってはいますが、実際はさっきの広告にリンクしている「宣伝」であることは明らかです。そんなことを言えば、この雑誌全体がレコード業界の「宣伝」あるいは「プロモーション」で成り立っているようなものなのですがね。メインの新譜の批評(?)にしても、国内盤、輸入盤を問わずメーカーから貸与(実際は返すことはないのでしょうね)されたサンプル盤を元に書いているのですから、宇野先生を除いては、たとえ気に入らなくとも本当のことなど書けるわけがありません(先生の場合、それがウリだからいいんです)。
 もっとひどいのは、民放FMですよね。朝から晩まで新譜のプロモーションの垂れ流し、こんなものを野放しにしていて、良いのでしょうか。
 テレビなども事情は同じなのでしょう。そんな中にあって、例の「題名のない音楽会」という長寿クラシック番組は、決してプロモーションを受け付けなかったのだ、などということを新聞に書いている人がいました。だから、高いクオリティを維持できたのだ、と。それを書いたのはけっこう良識のある人のようだったのですが、もしかして本気でそんなことを書いたのであったのでは、ちょっと恐ろしいな、と思ってしまいます。この番組、発足当時はいざ知らず、ついこの間まではまさに「プロモーション」だけで成り立っていたものだったことを知らなかったのでしょうかね。あるいは、明らかなプロモーションではあっても、きちんと番組としての体裁が整っていればそれはプロモーションとは呼ばないという感覚になってしまっているのだ、とか。それは、さっきの「CDクッキー」のプロモを、きちんと「記事」だと考えている業界の人だったら、確かにそのぐらいの感覚になっているのかもしれませんね。
 最近司会者が代わったので、本来の「プロモーションを受け付けない」番組に戻ったのかな、と思うのは間違いです。ついこの間も、さるピアニストがクイズ番組のフリをしてしっかりニューアルバムのプロモーションをやっていきましたからね。
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by jurassic_oyaji | 2009-08-21 20:22 | 禁断 | Comments(0)