おやぢの部屋2
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The Catalogue
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Kraftwerk
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ビートルズの全アルバムのデジタルリマスターに続いて、「クラフトヴェルク」(いわゆる「クラフトワーク」)の1974年から2003年までの間にリリースされた8枚のアルバムのリマスター盤が、ジャケットデザインも一新されて発売になりました。それらを一括してお求めになると大幅な値引きになるものですから(国内盤は除外とさせて頂きます)、ついボックスセットで買ってしまいましたよ。
荷物が届いたときにはびっくりしました。そのボックスは、まさにヴァイナル盤と同じ大きさと重さだったのですからね。確かに、今回のリマスターではヴァイナル盤も同時に発売になっていますが、一応CDだと思って注文したはずなのに・・・。
しかし、その、まるでお歳暮の調味料セットのような豪華な箱を開けてみると、ヴァイナル盤の大きさだったのは厚いブックレットだけでしたので、一安心、8枚分のブックレットが、さらに箱に入っていましたよ。肝心のCDは、一番底の穴の中に、2枚ずつ紙ジャケに入って収められています。その紙ジャケには中袋があって、それにはオリジナルジャケットに近いものが印刷されていました。
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ご存じのように、「クラフトヴェルク」というのは、ビートルズが解散した年である1970年にラルフ・ヒュッターとフローリアン・シュナイダーという二人のドイツ人の音楽家が結成したユニットです。彼らが演奏するシンセサイザーやヴォコーダーのほかに、さらに2人のパーカッションのメンバーを加えて、現在もまだ現役で活躍しています。しかし、つい最近創立メンバーの一人のフローリアンが脱退したというニュースが伝えられていますので、この先はどうなることでしょう。なんせ、これまでのアルバムは、すべてこの二人の共同プロデュースですからね。
8枚の内訳は、「Autobahn (1974)」、「Radio-Activity (1975)」、「Trans-Europe Express (1977)」、「The Man Machine (1978)」、「Computer World (1981)」、「Techno Pop」(Electric Cafe (1986)を改題)、「The Mix (1991)」、「Tour de France (2003)」という、いずれも一つの時代を作ったと言える作品ばかりです。なんと言っても「テクノ」のパイオニア、彼らが音楽シーンに与えた影響ははかりしれません。ビートルズの13アイテムのアルバム以上に、これらの8枚(そのうちの1枚、「The Mix」は、事実上のベスト盤ですが)はかけがえのないものです。
ということで、今まで買おうと思いながらなかなか機会がなかった彼らのアルバムをほぼ全部手に入れられただけでとても満足しているところですが、やはり「デジタルリマスター」というのが売り物のようですから、どれほどのものなのかは確かめてみる必要はあるでしょう。さいわい、手元には「TEE」のヴァイナル盤(CAPITOL国内盤)がありますので、比較してみましょうか。
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しかし、残念なことに、というか、予想通りですが、ここでも、いかに最新のリマスターの結果であっても、到底ヴァイナル盤をしのぐ音になることはありませんでした。いくら「テクノ」とはいえ、録音自体はアナログですし、中には「生」楽器も使われています。タイトル曲の後半で、アルバム用に付け加えられた「Metal on Metal」という曲が切れ目なく続きますが、そこで出てくる文字通り金属を叩いている音などは、ヴァイナル盤の音のリアルさはCDの比ではありません。シンセのパルス音にしても、なにか暖かみのようなものが感じられるのですから、不思議です。
最後の「Tour de France 」には、かなり前にリリースされた同じタイトルのシングル曲が収められています。それがヒットしていた頃、そのテーマ(→音源)がヒンデミットのフルートソナタの第1楽章のテーマ(→音源)とそっくりだったのに驚いたことを思い出しました。今聴いてみるとキーまで同じ、フローリアンはフルーティストだったそうですから、無意識に聴きなれたメロディを使ったのか、もしかしたらそんなマイナーな曲は誰も知らないだろうとパクったのか、どちらかなのでしょうね。それは、ちょっと下品でみっともないことです。

CD Artwork © Kling Klang Produkt
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by jurassic_oyaji | 2009-11-21 15:37 | ポップス | Comments(0)