おやぢの部屋2
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のだめグランドフィナーレ
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 「のだめ」の最新巻、第23巻が発売になりました。この最新巻は、同時に「最終巻」でもあるのですね。なんと8年も続いたという「のだめ」の連載も、とうとう終わってしまう日がやってきたのです(って、雑誌ではとっくに終わっていましたが)。
 毎回さまざまな楽器が単行本の表紙を飾ってきました。第1巻はもちろん主人公の楽器であるピアノでしたが、この最終巻もやはり同じピアノだったのは、ある意味当然のことでしょう。「ピアノに始まり、ピアノに終わる」でしょうか。この表紙絵、同時にさまざまな突っ込みを許すものでもありました。なにしろ、楽器のことなんかなにも知らない人が書いているのですから、その道のプロが見たらおかしなところだらけ、いや、中にはトライアングルのように「絵」を書くプロとはとても思えないような不思議なデッサンもありましたね。でも、そんなところも含めての「のだめ」の魅力だったのでしょう。
 それだけ楽しませて頂いた表紙絵、最後も存分に楽しませて頂きました。見て下さい。赤い丸で囲んだ鍵盤の低音部分、「シ」の部分から左に数えていくと、一番下の音がやはり「シ」になっていますね。普通のピアノだと「ラ」になるはずなのに。つまり、白鍵が1枚足らないのですよ。黒鍵はちゃんと足りていますから、どこかで黒鍵と白鍵の関係がおかしくなっているのでしょう。確かに、普通は2つの白鍵の間に黒鍵があるものなのに、1枚の白鍵のすぐ上に黒鍵があるところがありませんか?確か、昔マリンバを書いた時にも、同じようなことをやっていましたね。
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 私が「のだめ」を初めて知ったのはいつだったのか、「禁断」のバックナンバーを調べてみたら2003年の4月8日だったことが分かりました。その時点で出ていた単行本は5巻だけ、まだまだあのブレイクまでには時間があったころです。ですから、いわば私は「先駆者」として、あの社会現象にまでなった大騒ぎを冷静に見るだけのことが出来たわけです。あの時にこのマンガを教えてくれたHくんは、今はどうしていることでしょう。
 正直、この話は当初の構想を大幅に超えてしまったものになってしまっていたのでは、という思いはずっとありました。広げた風呂敷をどうやってたたむのか、最後のあたりはもっぱら興味の対象はそのあたりだったような気がします。ですから、このままグダグダと、それこそブームが去ってしまわないように続けられるのではないか、とさえ思っていました。言ってみれば外国のテレビドラマのようなものですよね。本当は1シーズンで終わるつもりだったものが、あまりの評判の良さについ次のシーズン、さらにはその先のシーズンとズルズル続けていくパターンです。最後のころには設定まで変わっていたりしているものですが、なによりもどのように「終わらせる」かが、とても難しくなってしまっています。そんな長寿ドラマが、納得のいく終わり方を見せた例を、私は知りません。
 「のだめ」の場合も全く同じ。この最終巻などは、どうやったらスマートなエンディングにもっていけるか、それだけを考えて書いているようにすら思えたものです。こんな終わり方をするくらいなら、もっともっと続けて欲しかったのに。そして、もっともっとおかしなところに突っ込む楽しみを与えて欲しかったのに。
 そう、いまだかつて、「クラシック」がマンガの世界でこれほどの広がりを見せたことはありませんが、それは同時に極めて高い次元での「突っ込み」の楽しみを与えてくれた現象でもあったのです。それがなくなってしまったなんて、残念でたまりません(あ、まだ映画が残っていたか。しかも2本も)。
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by jurassic_oyaji | 2009-11-30 21:34 | 禁断 | Comments(0)