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のだめカンタービレ 最終楽章/前編
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 前後編合わせて4時間の長尺映画、「のだめカンタービレ 最終楽章」の、まず「前編」が公開されましたね。テレビでドラマの再放送をしたり、ミスドとのタイアップで大々的にプロモったりしていましたが、果たしてその出来は。その前に、「最終楽章」って、なんか居心地が悪くないですか?(本当は「いずくないすか?」と書きたかったのですが、それでは世界の人には通じません)というか、実際に音楽の現場で「最終楽章」という言葉が使われているのを経験したことは、私の場合なかったような気がします。普通は単に「終楽章」って言いますよね。出版業界とかドラマ業界では「最終回」というのを日常的に使っているので、それに「楽章」をくっつけて音楽業界っぽくしたのでしょうが、微妙にずれているというか。
 つまり、原作にしてもテレビドラマにしても、そんな「ずれ」がとても気になっていたものですから、やっぱりこのタイトルか、と思ってしまったわけです。いや、しっかり頑張ってはいるんですよ。さりげなくオタクっぽいネタを持ってきたりして(「バッソン」、やりましたね)。でも、力が入った分、どこかぎこちないんですよね。用語が。
 まあ、そんなことは言わないで、大画面での「のだめ」を楽しむことにしよう、と、「メンズデー」をねらって利府まで行ってきました。思った通り、平日ではガラガラでしたが、初日はどうだったのでしょう。
 まず、いきなりウィーンのムジークフェライン・ザールですよ。これはすごいですね。なんでもここで映画が撮影されたのは初めてのことなのだとか。ということは、ハンフリー・バートンがこのホールで撮りまくったバーンスタインとウィーン・フィルの映像は「映画」ではなかったのですね。あ、「記録映画」は除外とさせて頂いてるんですか。でも、演奏が終わるなりのスタンディング・オベーションというのが、やはり「ずれ」に感じられて仕方がありません。今では「ハレルヤ・コーラス」だって、誰も立ったりしないというのに。
 その他に出てきたホールが、あと2つ。どちらも由緒の正しい馬蹄形のオペラハウスと、ステージにオルガンがあるシューボックス。あとで調べたら、チェコと、スロヴァキアのホールなのだとか。ついでに、演奏していたのはブルノ・フィル、まあ、外国人が日本人と中国人との区別が付かないように、我々にはチェコ人もフランス人も同じ顔ですから、かまわないのでしょうね。なんたって、ルー・マルレ・オケの事務局員が日本人なんですからね。
 プロットは原作にほぼ忠実に従ったものでしょう。しかし、最後に上野樹里が見せたシリアスな演技には、ちょっとびっくりさせられました。あの目。これは、原作で最初に見せた「のだめ」のキャラクターからは、ずいぶん遠いところまで来てしまったな、という感じがしてなりません。もしかしたら、原作者はドラマで上野樹里が演じることになったため、逆に彼女に合わせてキャラクターの修正をしたのではないか、などと考えてしまいます。というか、この頃になると彼女の「のだめ語」自体に、やはり「ずれ」を感じてしまいます。それが実写の辛いところですね。他で演じている役から離れては見てもらえないという。
 ドラマとは違って、劇伴も含めて全てクラシック、というのはすごいですね。でも「第9」みたいに2小節ずつ細切れにカット、みたいなことをやられると、ちょっと腹が立ちます。ボロボロのボレロなどは、なかなかよくできていたサントラでしたがね。のだめが弾いた「トルコ行進曲」も、いかにも気まぐれで良い感じ、きっちりそれらしく誰かが弾いているのだと思っていたら、なんとその「誰か」はランランですって。彼にこんなお遊びが出来るなんて。
 黒木クンのオーディションの時に出たのが「主席奏者」というテロップ。やはりこのぐらい「ずれ」てくれないことには。
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by jurassic_oyaji | 2009-12-21 20:46 | 禁断 | Comments(0)