おやぢの部屋2
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ゴールデンスランバー
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 全編仙台でロケが行われたという映画、「ゴールデンスランバー」を見てきました。なにしろ、身近には一番町に行ったときたまたまロケをやっていて、堺雅人がすぐそばを走っているのを見た(見えなかった)人だとか、職場がロケに使われた人だとかがいたものですから、やはり親近感が湧いてしまいます。なによりも、毎日住んで見回している仙台の風景が大画面で見られる、というのがとても楽しみでした。ただ、やはり仙台でロケを行った同じ原作者の「アヒルと鴨」では、なんかよその街という感じがしてしまったので一抹の不安はありましたがね。
 しかし、最初に出てきたのが、なんと「藤崎」のエレベーターですよ。見慣れた店内がそこに広がっているというのが、なんとも不思議な感覚ですね。そこでもう我々のような「仙台人」は、完全にツカまれててしまいましたよ。普段行っている場所と同じ空気が、スクリーンの中に流れているのですからね。店内にいたのはエキストラでしょうか。自然に振る舞っていたので、多分そうなのでしょう。そのあと、「フォーラス」前の交差点に堺さんが立っているシーンでは、なんだかまわりにいる人が、さも「芸能人」を見つけたときのように指さしたり笑ったりしていましたが、これはエキストラではなくたまたまそこに居合わせた人なのかな、と思ってしまいましたね。ところが、それは実は演技だったことがしばらくして分かります。つまり、エキストラが、必要な演技をしていたのですね。これはかなり微妙。なまじこういう映画の作り方を知っているだけに、そういう「演技」が、演技なのか地なのかが分からなくなってしまうのですね。いや、もちろん、まともな映画ならば「芸能人の堺さんを見てのリアクション」などはあり得ないのですが。
 実際に撮影されている場所が殆ど分かりますから、住んでいる人にとってはまたとない楽しみも生まれることになります。つまり、堺さんが最初に逃げ回っているコースが、映画を見ているよその街の人には、さも連続した場所を通っているように見えるのでしょうが、我々にはとんでもない瞬間移動があったりするのが分かってしまうのですね。立町にいた人が、いきなり広瀬通と二番町の交差点に現れたり、とかね。国分町にいたはずの捜査官が、次のカットでは卸町にいたりとか。いやぁ、これは楽しい体験でした。末廣誠さんに言わせれば、これはテレビの2時間ドラマの常套手段なのだとか。渋谷に追いつめた犯人を、上野で逮捕する、みたいなものですね。
 原作は読んでいないし、そもそもこの作家にはなんの興味もないのですが、これってミステリーなんですか?話自体はなんの「謎」もない、ただのアクションなのでしょうね。いかにうまく「逃げる」か、と。おそらく、映画を作るにあたってはその辺に最も力を注いだのでしょう。「花火」とか、殆どハリウッド映画の乱暴な設定ですが、面白さは充分伝わってきましたね。それより、必要な伏線が見事につながっていて、結構ウルウルとさせられましたよ。最後のシーンは、冒頭と同じもの、これは見事でした。「花丸」には、殆ど号泣ですよ。映画ならではの編集の妙味、これは、原作を超えているのではないでしょうか。
 タイトルから想像していた通り、ビートルズの同名曲が流れるのですが、斉藤和義のカバーが使われているのが、なんともショボく感じられます。ポールのオリジナルはおいそれとは使うことは出来ないのでしょうね。ですから、これは原作の勝ち。あちらは実際に音を出さなくてもいいんですからね。
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by jurassic_oyaji | 2010-02-13 21:27 | 映画 | Comments(0)