おやぢの部屋2
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のだめカンタービレ#24
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 「のだめ」の映画は、好評上映中、あのハッピー・エンドで、もはやこのお話はそれこそ「fin」を迎えたのだと思っていましたが、どうやら、外国のテレビドラマのように、そう簡単に終わるようなことはなかったようなのですね。きのう、たまたま街のCD屋さんに行ってみたら、なんと「のだめ・#24」というのが、並べてあったのですよ。最終巻として「#23」が出て、もう雑誌の連載も終わっているのだとばかり思っていましたが、実はまだまだ連載(隔号?)は続いていたのですね。
 表紙には「アンコール・オペラ編」とありますから、言ってみれば、ドラマの「スピンオフ」のような感じなのでしょうか。でも、主役は本編と一緒ですから、ちょっと違うのかも。それにしても、「アンコール」と言えば、ふつうはコンサートの最後に小曲を演奏するものですが、それが「オペラ」というのは、どんだけ豪華なことなのでしょう。というか、2時間のコンサートのあとで、アンコールで3時間の「オペラ」をやられてしまったら、いくらなんでもお客さんは帰ってしまいませんか?
 まあ、そんな意地悪を言わないで、全23巻に対する「アンコール」ととってあげましょうか。でも、なんだかこの1巻だけではとても済まなさそうな感じですよ。このお話は、真一が日本の市民オペラからの依頼で「魔笛」を演奏することになって、かつての仲間のR☆Sオケを指揮する、という設定なのですね。ですから、ここで描かれるのは、実際にオペラを上演する時のプロセスということになります。「のだめ」本編では、オーケストラの内幕など、あまり知られていないとされることをかなりマニアックに紹介して、それがクラシック・ブームの一助となったのでしょうが、それをオペラでもやってみよう、という発想なのでしょう。キャスティングから始まって、リハーサルの模様が細かく紹介されることになります。それと同時に、ここでは「魔笛」の筋書きが、そのリハーサルの過程でやはり紹介されるという、二重の「啓蒙」の構造が隠されていうのですね。ですから、今回は茂木さんの手は借りないで、「二期会」が取材協力としてクレジットされています。
 そんな構造の中で、もはや世界中のオーケストラから共演の依頼が殺到するようになった「ピアニスト」であるのだめが、そんな暇などないはずなのに、なぜか真一にくっついて日本にやってきます。そこで、オペラのリハーサルの中での「恋のライバル」が何人か現れることになって、屈折したラブストーリーが展開することにもなるのです。
 ここでも、二ノ宮さんは音の出ないマンガの世界で、精一杯「音楽」を聴かせようと努力をなさっています。題材がとてもなじみ深い「魔笛」ですから、そのシーンを描けばそれに連想して音楽を思い浮かべるのは難しいことではないでしょう。というか、これを見て、実際にCDなりDVDを見てみようという人も出てくるのでしょうね(というか、何千円もする「限定版」には、ちゃんとCDが付いているようですね)。しかし、ストーリーの展開で、これをやろうとしても、必ずしも成功していないところも見受けられます。たとえば、オーディションでパミーナ役の人が歌っているところでは、正直、いったい何が起こっているのか、「絵」を見ているだけでは全くわかりませんでした。おそらく「あまりの上手さに、みんな驚いた」という情景だったのでしょうが、それを伝えるためには、二ノ宮さんのテクニックはあまりにつたな過ぎます。
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by jurassic_oyaji | 2010-05-09 23:25 | 禁断 | Comments(0)