おやぢの部屋2
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暮しの手帖
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 この間、職場の建物の下に白アリがいるということで、駆除を業者にお願いすることになりました。ただ、そこには床下に、10年前に建物を新しくした時に、取り壊した建物の中にしまってあった本などが、そのままになっていたのですね。いずれ片づけようと思っていたのが、なかなかその機会がなくて放っておいたら、そんなに時間が経ってしまった、というわけです。
 もう、湿度の高いところですから、何もしないものはほとんど腐ってしまっていましたね。でも、大きなポリ袋の中に入れてあったものは、意外と無事でした。その中に、ずっと探していた「暮しの手帖」のバックナンバーを見つけて、小躍りしてしまいましたよ。これを、ずっと読みたいと思っていたのですよ。もう小さいころからこの雑誌は読んでいて、特に、途中から始まった「レコード・ショップ」というのが、なかなか衝撃的なものでしたから、今でもよく覚えています。一度「おやぢの部屋」でも、記憶を頼りになにか書いたことがありましたね。この雑誌の目玉であった、過酷な「商品テスト」を、レコード(当時はレコードが、唯一の音楽再生のパッケージでした)でも行おう、という企画でした。
 しかし、当時は、レコードのような「芸術」に対して、冷蔵庫や洗濯機と同じ扱いで「テスト」を行い、優劣を付ける、というやり方は、かなりの反発を招いていたようですね。そのあたりのやり取りも確かあったはずだな、と思って、読み返してみたのですが、その生々しいコメントは、確かに第2回目に掲載されていました。そんなものも含めて、今横行している業界内の約束事のような生ぬるいレコード(つまり、CDなど)の批評に対する「批評」として、その片鱗でも紹介してみようと思って作ったのが、新しいコンテンツです。
 「暮しの手帖」の商品テストの基本は、サンプルはすべて自分たちで購入する、という姿勢です。ですから、それがレコードの場合でもやり方は一緒、一つの曲について、どのレコードが最も良くて、どれが「お買い損」なのかを調べるために、まず彼らが行ったのは、その時に市販されているすべてのレコードを、お店に行って買ってくることだったのです。
 たとえば「レコード芸術」あたりの「批評」を担当している人で、自分で買ったCDを聴いて批評を書いている人なんて、一人もいないのではないでしょうか。それは編集部から貸与(実際は、返す人などいません)されたもの、ということは、メーカーが用意したCDを聴いているのですから、公正な批判など、出来るわけがありませんよね。というか、メーカーは雑誌で紹介してもらいたいから、無料サンプルを「先生」がたにばらまいているのですから、当然その見返りは期待するはずです。そんな「先生」やメーカーの人たちが、これを読んで何を感じるのか、あるいは何も感じないのか、見極めてみたいところです。その結果表れてくるのは、正しいことを行うのがとても難しくなっている現代社会の姿なのでしょうけれどもね。
 しかし、雑誌の損傷は、すごいものでした。もう少し遅かったら、本文も読めなくなってしまっていたかもしれません。
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by jurassic_oyaji | 2010-10-23 23:28 | 禁断 | Comments(0)