おやぢの部屋2
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プライド
 この間、BSでミュージカル版の「プライド」をやっていましたね。別に格闘技でも、キムタク主演のテレビドラマでもなくて、こちらは一条ゆかりのマンガが原作です。
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 このマンガは、そのころ大流行だった(今でもそうみたいですが)オペラをテーマにしたものでした。そこに、古典的な少女マンガのプロットをはめ込んで、ともにオペラ歌手を目指す2人の女性の間の葛藤を描いたものなのでしょう。というのは、1巻を見ただけで大体先の予想がついたので、結局それ以上読むことはありませんでした。最終的には単行本で12巻まで発行される、大作となったのですね。
 しばらくして、この作品が映画化されました。それも、WOWOWでだいぶ前にやったものを見てみました。
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 これは、マンガで描かれていた音楽が、そのまま音となって味わえる、という興味深いものでした。中でも、お互いに憎しみ合っていたはずなのに、一緒にデュエットをしてみると、なにか惹かれあうものがある、という場面を、実際に歌わせているのが、とても面白く仕上がっていましたね。それぞれが相手にしかけたことを、逆に相手が返してくる、みたいな、真の意味でのコラボレーションが、見事に描かれていました。ただ、この映画はまだ連載が終わっていない、結末の分からない時点で作られたものなので、ストーリーの方はなんだかどこに収束していくのか分からないところがあったような。真の結末は、原作で味わってくれ、ということだったのでしょうか。
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 そして、連載も終わり、衝撃的な結末も明らかになった後で、去年の12月に発表されたのが、このミュージカル版でした。映画は、おそらく、その時点までのマンガの内容にかなり忠実に作ってあったのでしょうが、ミュージカルの方は、出演者を4人だけに絞る、という大胆な「演出」で登場です。つまり、原作に出てきてとんでもないキャラクターを披露する萌の母親などは登場しません。その代わり、その辺の絡みとか、これまでの話の流れなどが、出演者のセリフによって語られるのですね。この手法、あのワーグナーが「リング」などで多用していましたよね。
 なにしろ、女2人、男2人ですから、当然のことながら男女間の情愛がしだいに変化していくさまが克明に描かれます。「四角関係」なんですってね。そして、映画しか見ていなかった人が驚くのが、いつの間にか萌が妊娠していることです。となると、相手は神野しかあり得ませんよね。そう、史緒と婚約していた神野は、あろうことか萌と関係をもってしまっていたのですよ。
 聞いたところでは、マンガでは、この後大地震があって、萌は死んでしまうのだそうですね。そして、生まれた子供は神野と史緒が育てるのだと。しかし、ミュージカルでは、この結末をさらに大胆に変えていました。確かに萌は死ぬのですが、神野はその遺体を運び、史緒との婚約を解消してしまうのです。史緒は、蘭丸と結婚、萌の子供を育てることになって、ある意味めでたしめでたしですね。・・・って、これはウソですからね。ここまでくれば、そんな結末もありかな、と、作ってしまいました。
 それにしても、この東宝のミュージカルで歌っていた人たちは、てっきり劇団四季みたいに音大を出た人だと思っていたら、全然そうではなく、今まで専門的な教育を受けたことはなかったのに、集中的にボイトレを受けただけで、「カスタ・ディーヴァ」などをきっちり歌えるようになっているのですから、ちょっとすごいですね。
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by jurassic_oyaji | 2011-02-09 08:15 | 禁断 | Comments(0)