おやぢの部屋2
jurassic.exblog.jp
ブログトップ
白夜行
c0039487_220425.jpg

 愚妻が明日本番だというので、今日は最後の練習、午後からまるまる夜まで時間が空いてしまいました。久しぶりに、映画でも見に行ってみましょうか。ほんと、このところそんな時間は全くありませんでしたから、せっかく溜めていたポイントも有効期限が切れてしまいましたよ。この際ですから、ずっと見たいと思っていた「白夜行」でも見てみましょう。
 時間を調べてみると、もう公開が始まってだいぶ経つので1日2回のシフトになっていました。しかも、上映時間が2時間半もありますよ。ですから、映画を見終わってそのまま帰ってこないと、練習のお迎えに間に合わないという、ギリギリの時間でした。でも、最近使っている新しい道路を使うと、利府がずいぶん近くなっていますから、大丈夫でしょう。ほんと、この道路の恩恵は驚異的、新幹線が「はやぶさ」なんて大騒ぎしていますが、あれなんか仙台-東京間だと5分しか早くなりませんが、こちらは15分は早まりますからね。
 この作品はもちろん東野圭吾の原作はだいぶ前に読んでいました。まるで聖書のように分厚い本でしたから、これを映画にするのはそもそも無理なのではないかと思っていましたが、普通より長い2時間半という尺で、どこまで原作に迫れるのか、というあたりが、最大の見どころでしょうね。思っていた通り、原作のエピソードは半分以上刈り込まれていましたね。まあ、亮司に関するこまごまとした「事件」は正直煩わしいだけなのでカットしてもそれほどの問題はないのでしょうね。しかし、前半の雪穂の周りに起こる「事件」については、おそらく原作を読んでいないことにはいったい何が起こって、それがどういう意味を持っているのかを知るのは、かなり困難になってくるのではないでしょうか。これが、いつも感じる映画化の時の制作者の独りよがりの現れです。作っている人は、どんな場合でも「初めて見る観客」にはなりえないのですよね。当然彼らはすべての成り行きを知っているわけですから、何も知らないという気持ちをもって作ることがそもそも不可能、こういう不親切な作り方は永遠に解消されないのでは、と思ってしまいます。
 原作をカットしただけではなく、設定を変えてしまったところもかなりありましたね。まあ、それも仕方のないことなのでしょうが、最後の笹垣の亮司に対する「呼びかけ」は、ちょっと理解不能です。彼がなぜ亮司に対してこれほどの気持ちを抱くようになったのかは、原作では語られてはいませんし、この映画の中にもそんな伏線はどこにもありませんでしたからね。
 堀北真希が雪穂を演じると知った時には、冗談だと思ったものです。確かに彼女は「美少女」ではありますが、同時になんとも親しみやすい一面ももっているのではないか、と常々感じていましたからね。そういうキャラに雪穂を演じるのは無理な話、実際に映画を見ていても、「冷たい女」というものを一生懸命演じているのはよくわかるのですが、たとえば顔の下半分のふくよかな部分などが、それは絶対無理なことを物語っているものですから、なんとも悲惨でした。
 音楽は、久しぶりに物語を邪魔しない、それでいてその場の雰囲気を的確に語っている素晴らしいもののように、最初のうちは思えました。コントラバスをメインにした渋いアレンジが、なかなか光っていたな、と。しかし、これも、最後の方になるとやっぱり音楽が出しゃばって来て、なんとも場違いなクライマックスを作り上げているのですから、がっかりです。もはやまともな「映画音楽」を作れる人は、いなくなってしまったのでしょうか。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2011-02-19 22:00 | 禁断 | Comments(0)