おやぢの部屋2
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BACH/Matthäus-Passion



Christoph Prégardien(Ten)
René Jacobs(Alt)
Gustav Leonhardt, Sigiswald Kuijken/
La Petite Bande
DHM/82876 67402 2



Robert Luts(Ten)
Orlanda Velez Isidro(Sop)
Sytse Buwalda(CT)
Pieter Jan Leusink/
Holland Boys Choir, Netherlands Bach
Orchestra
AMSTERDAM CLASSICS/AC 20050



最近は「マタイのCD」の安売りがトレンドなのでしょうか。たまたまお店をのぞいてみたら、なんと、あの古楽界のカリスマ、アーノンクール御大の2000年録音の「マタイ」が、2090円という、信じられないような価格で並んでいるではありませんか。当初は確か6000円ぐらいはしたはずの豪華ブックレット仕様のあのアルバムがですよ(もっとも、これは販売元のワーナーがあんな風になってしまったので、投げ売りをしているということなのでしょうが)。
そのアーノンクールが移籍した先のBMGでは、定評のあるDHMレーベルのラ・プティット・バンドの「マタイ」と「ヨハネ」がセットになって、こちらは3690円というお買い得なお値段を提供していたので、まだ持っていなかった私は早速ゲットしてしまいましたよ。特にレオンハルトの「マタイ」は各方面で評価の高いものですから、いつかは聴いておきたかったものでした。しかし、このアルバム、残念ながらそれほど感銘を受けることはありませんでした。何よりも失望させられたのは、合唱の女声パートを歌っているテルツ少年合唱団のあまりのひどさ。音程は定まらないし、声は弱々しいし、児童合唱の悪い面ばかりが表に出てしまった悲惨なものでした。なぜか、ソロの女声もここの団員が歌っているのですから、それがどんな結果を生んでいるか、おわかりになることでしょう。もう一つ、レオンハルトの、コラールを演奏するときに各拍にアクセントを付けるという変な癖も、今聴いてみると著しく全体の流れを損なう、みっともないものでした。その点、同じセットのクイケンの「ヨハネ」は、すっきりした自然な流れがとても美しい名演です。
これらは、1989年と1987年の録音でしたが、2004年の「マタイ」の新録音が1990円で買えるというのが、このロイシンク盤です。この名前を聞いてピンと来た方もいらっしゃるかもしれませんが、この指揮者は例のBRILLIANT(今回のレーベルも、実体は同じもの)で、なんと2年間でバッハの教会カンタータ全曲を録音してしまったというものすごい人です。全曲がCD2枚に収録されていることから予想されるとおり、かなり早めのテンポを取っているすっきりした演奏ではあるのですが、なぜかもっさりした印象を持ってしまうのは、録音のせいでしょうか。そう、教会で録音されたということを考慮してみても、明らかに残響の多すぎるちょっと幼稚な録音のせいで、この「マタイ」は、本来の演奏の意図が少しゆがめられて伝わったかもしれない、残念な結果を生んでしまっています。その点が顕著に表れているのが、カンタータの時とは比べようもないほどの豊かな説得力を身につけた合唱。特にトレブルの自信に満ちた力強い歌い方、変に他のパートと融合しようとはしない独特の主張が、この甘ったるい録音のおかげで台無しになってしまっているのです。もし、もっとダイレクトな録音がなされていたならば、この合唱は特に後半のドラマティックな部分では、ハーモニーなどを超越した怒濤の説得力を、遺憾なく発揮していたことでしょう。
ただ、この録音が良い方に作用した部分もあるのは、救いです。それは、第2部の中程、トラヴェルソとオーボエ・ダ・カッチャのオブリガートを伴うソプラノのアリア「Aus Liebe will mein Heiland sterben」。ポルトガル出身のイシドロの細身の声がこの芳醇なエコーに包まれて、そこには真の「癒し」の世界が広がっていたんだっちゃ
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by jurassic_oyaji | 2005-04-25 19:37 | 合唱 | Comments(0)