おやぢの部屋2
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現代の音楽
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 合唱を始めるようになってから、今までとは違ったルートで楽譜を買ったりするようになっています。そんな合唱専門のお店の中に「パナ・ムジカ」というところがあります。一度通販でリゲティの「ルクス・エテルナ」の楽譜を買ったら、そこからメルマガが届くようになりました。ほとんどが、それこそ狭い「村」の中のどうでもいいような情報ばかりなのですが、ごくたまにはちょっとそそられることが書いてあったりするので、むげに削除するわけにはいきません。そこで、「日本の合唱史」という新刊のことを知ったので、さっそく買ってみました。私の場合、合唱に関しては何十年かのブランクがあります。久しぶりにその世界に足を突っ込んでみると、全然聞いたことのないような作曲家が活躍したりしていて、まさに浦島太郎状態だったのですね。ですから、その間を埋めてくれる情報がもしかしたら得られるのではないか、という期待があったのですね。まあ、そこまで行かなくても、最悪「おやぢ」のネタにでもなれば、ということなのですが。
 しかし、読んでみると、それほど面白い本ではありませんでした。私が知りたかったことに関しては、全くと言っていいほど触れられていなくて、書いてあったのは私が昔合唱をやっていた時に得た知識でも十分カバーできることばかりだったのですね。作曲家のことでも、それなりに評価の固まっている昔の人たちに関してはきちんとその業績が述べられているのに、本当に知りたかった最近の作曲家については、最後に一覧表として列挙されているだけで、正面きってのコメントは全くないのですからね。おそらく、今活躍している人たちへの評価などは、この本を作った人にとってはタブーなのでしょうね。そういう「村」根性は、こういう世界にはありがちなことですから、仕方がないことです。
 結局、その程度の本なのだろう、こんなものは特に語るに値しないな、と思いかけて、さっきの一覧表を眺めていたら、とんでもないミスプリントを見つけてしまいました。それは、作曲家を生年順に並べているのですが、高橋悠治が西村朗や鈴木憲夫(かつて「ケンプくん」と呼んでいた、同じ合唱団の仲間です)と一緒に「1953年生まれ」になっているのですね。彼がそんな年代ではないことは、いやしくも日本の作曲家を語る立場にある人であれば、当然分かるはずなのに(正しくは1938年生まれ)。もしかしたら、この本を作った人は悠治本人のことはなにも知らなかったのかもしれません。これはミスプリント以前の恥かしいこと、そもそもそんな人がこういう本を作ること自体が間違いだったのでしょう。
 だいぶ前にこんなこと(認証がかかっていますが、ID=kindan, PW=dankinで開きます)を書いていましたが、私は高橋悠治が最前線で活躍していたころに、もっぱらこの「現代の音楽」という番組で情報を得ていました。そういう人は他にもいたようで、さっきの「禁断」を見た人が、ご自身でエアチェックしていた膨大なテープをCDに焼いて、私に送ってくれたぐらいです。
 ところが、そんなコアな音源が、なんと新たにNHKのマスターテープからマスタリングを行ったCDとして販売されることになったという情報を、たまたまネットで見つけました。初回のリリースは、悠治と同年代、1933年生まれの三善晃のオーケストラ付きの合唱曲、それが初演された時のライブ録音という貴重なものです。NAXOSはすごいことをやってくれました。とは言っても、そのリストの中には悠治の名前が見当たらないのでは、喜びも半減ですが。というより、NAXOSには以前ニューフィルの演奏会の時にチラシを挟んでやった、という「恩」があるはずなのに、この件について私にはなんの知らせもなかったのが、とても残念です。
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by jurassic_oyaji | 2011-06-11 19:41 | 禁断 | Comments(0)