おやぢの部屋2
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ABBA The Movie
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Lasse Hallström(Dir)
ABBA
UNIVERSAL/B0012058-59(BD)




今世紀になって開発されたDVDの次の世代の録画・再生ディスクは、放送の世界ではすでに一般化していたいわゆる「ハイビジョン」をそのまま録画出来るというフォーマットでした。しかし、なぜかCDDVDのように規格が一本化されることはなく、「HD DVD」と「BD(ブルーレイ・ディスク」という全く互換性のない2種類の方式が、メーカーと映画会社との思惑によって無意味な競争を繰り広げることになってしまいました。そんな企業の身勝手さに踊らされるのは、いつだって消費者です。何十万円もしたHD DVDプレイヤー/レコーダーは、今ではなんの役にも立たないただの鉄くずになってしまったのですからね。その末期には、映画のDVDに、おまけでHD DVDが付いてくるというこんなパッケージも登場していましたね。もちろん、価格はDVD1枚分でした。もうその頃は、この陣営の敗北は決定的なものとなっていたのでしょう。
2007年にこんな映像がBDで出た時点で、もはやBDの優位は決定的なものになっていたのかもしれません。「ABBA the Movie」という、1977年に制作された映画を、画像は修復、音声もリマスターが施されてBD化されたものです。
なんだか、最近は世界中で「アバ」ブーム、「アバ」のヒット曲だけで作られたミュージカル「マンマ・ミーア!」が各国でロングラン上演されたり、そのまま映画化されたものが大ヒットを飛ばしたりと、確実に新しいファン層を広げています。日本でも、先日はテレビで連続して特集番組が放送されていましたね。
そんなブームに乗って、このBDも9月に国内盤がリイシューされることになりました。それまで待てないので輸入盤を調べてみたら、なんと2000円という、DVDよりも安い価格で手に入ることが分かって、さっそくゲットです。おそらく、国内盤はこれと同じものに日本語の帯だけ付けて、4800円ぐらいで販売されるはずですからね。
というのも、普通DVDの場合だと、輸入盤にはまず日本語の字幕は入っていないので、オペラなどは字幕だけのために高い国内盤を買わざるを得ない人も多いのでしょうが、BDにはすでに日本語の字幕が入っているのですね。これはこのアイテムだけのことなのでしょうかね。BDの世界では日本語字幕が「標準仕様」になっているのだと嬉しいのですが、輸入盤BDに誰よりも詳しいと自認なさっている方はぜひご教授下さい。
この映画は、リアルタイムに日本で公開された時に見ていました。正直、それまでは「アバ」なんて知らなかったものが、これを見てすっかりファンになってしまったという、懐かしい作品です。長い間、これはオーストラリアでのコンサート・ツアーの模様を収録した単なるドキュメンタリーだとばかり思っていたのですが、今回見直してみると、実はもう少し込み入った作られ方をされていたものだったのですね。つまり、「アバ」のライブはそのまま見せて、それに、コメディ仕立てのドラマがからむという仕組みなのですよ。上司に「アバ」のインタビューをノーアポでとってこいという無理難題をふっかけられたラジオ局のDJが、孤軍奮闘するというあり得ない話です。「アバ」のメンバーはノーブラでしたが。ナグラの携帯用オープンリール・テープレコーダーでインタビューを録音して、時間に間に合わせるために乗ったタクシーの中でテープをスプライシングしながら編集するというシーンが、なにかマニアックな興味を満たしてくれるものでした。
ライブのシーンになると、いきなり音圧が上がって、そこだけ別物のサウンドになります。それはまさにライブの音、コーラスやストリングスも参加して、スタジオ録音とはまるで違う「アバ・サウンド」が満喫できます。
画面も、かつてスクリーンで見たものが蘇ってきました。途中でDVDを経由したのではなく、最初からBDで見ることが出来た幸せを、かみしめているところです。

BD Artwork © A Universal Music Company
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by jurassic_oyaji | 2011-08-09 23:55 | 映画 | Comments(0)