おやぢの部屋2
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お施餓鬼会
 前回の七ヶ浜でのコンサートの時には、ボランティア・センターのスタッフが取材に来てました。
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 そこのサイトでは、ボランティアの活動状況とともに、こんなイベントの模様もまめに紹介されていますので、その日のうちにアップされるのでは、と期待していたのですが、結局翌日になっても更新はされませんでした。これを「禁断」のネタにしようと思って待っていたのですが、もうタイムリミットでした。それが、やっときのうアップになりました。こちらです。なかなかきちんと紹介してくれていますね。そのスタッフの方は、メモ帳にいろいろ書き込みながら演奏を聴いていましたっけ。
 そして、きのうは職場でのイベントです。毎回受付で大変な思いをすることを書いていますが、今年はなんと、今まで一緒に受付をやっていてくれた人が、都合で来れなくなってしまったというのですよ。最も信頼していた人だったので、これには焦ってしまいました。いつも来る人はもう一人いるのですが、こちらはあまり慣れていないのですね。でも、仕方がありません。極力ミスだけはしないように、最初のうちはていねいに手順を説明しながら、仕事を呑み込んでもらいます。でも、しばらくしたら期待以上の働きをしてくれるようになったので、まずは一安心です。特に大きな間違いもなく、300人分の受け付けを終わらせることが出来ました。
 いつもは、法要の後には「法話」というのがあるのですが、今回はなんと気仙沼のお寺の住職さんが講師です。ご自身のお寺も半壊、もちろん、あの惨状の中で生々しい体験をなさってきた方ですから、いったいどんなお話が聞けるのか、ちょっと楽しみでした。ところが、この法話には、なんだか「三味線」が一緒に入る、という案内が前からありました。さらに、当日になってみると、「バンド」も加わる、というのですね。本堂には、ちょっと小ぶりの携帯用のPAや、ドラムセット、「Nord」のキーボードなどが運び込まれてきます。マイクや譜面台などもセットされていますよ。実は、この住職さんの弟さんというのが、有名なジャズ・ドラマーのバイソン片山さんなのですよ。そのバイソンさんと、キーボードの女の子、そして津軽三味線という不思議な「バンド」をバックにしての「法話」が始まりました。
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 予想通り、まずはあの震災の体験談から、その「法話」は始りました。しかし、この住職さんのお話は、そんな悲惨な体験を語るだけではなく、もっと力強い意志が込められたものでした。やがて、「語り」がいきなり御詠歌のようなメロディになったかと思うと、三味線が力強いフレーズで応援を始めました。ドラムスとキーボードも、絶妙なバックを付け始めます。それは、まさに本来の意味での「コラボレーション」だったのです。本堂の中は、異様な高揚感に支配されました。圧倒的なパワーで迫ってくるものは、まさに「被災地」の人でなければ発することのできない切実な、そして力強いメッセージでした。
 そう、津波で街が丸ごとなくなってしまった場所からやってきた「バンド」が見せつけてくれたものは、なんとしても自分たちの力で立ち直ってみせてやる、という、恐ろしくパワフルで前向きな姿勢だったのです。こういうのを見てしまうと、「復興支援」やら「チャリティ」やらと銘打ったイベントが、なんとも小さなものに思えてしまいますよ。よその人から「頑張って」なんて言われる前に、被災地の人たちは本当に力強く「頑張って」いたのですね。
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by jurassic_oyaji | 2011-08-10 20:32 | 禁断 | Comments(0)