おやぢの部屋2
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SHOSTAKOVICH/Symphony No.5
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Leonard Bernstein/
London Symphony Orchestra
EUROARTS/3085318(DVD)




このサイトの名物コンテンツIncomplete List of James Galway in Orchestraは、ご存じのようにKさんという「ゴールウェイおたく」が作った、ゴールウェイがオーケストラのメンバーとして演奏している音源を集めたリストです。おそらく、世界中を探してもこれほど充実したリストはないはずの、まさに「世界一」のリストなのですが、Kさんは常に新しい音源を捜すことに情熱を傾けておられて、定期的に新しいデータが送られてきますから、その都度、「世界一」の度合いも更新されることになるのです。
その最新の更新アイテムが、このDVDです。1966年にBBCによって制作されたテレビ番組のためのコンサートのライブ映像と、それに先立つリハーサルの映像が収録されています。内容はバーンスタインがロンド交響楽団を指揮した、ショスタコーヴィチの交響曲第5番です。この頃は、ゴールウェイはロンドン交響楽団の首席奏者を務めており、映像から彼の姿がはっきり見ることが出来るという、なんとも貴重なものなのですよ。というのも、この映像、今まで断片的に例えば「The Art of Conducting」と言ったようなオムニバスには登場していたものの、交響曲を丸ごと見ることが出来るものとしては初めてのDVDなのですね。
ということを知って、ぜひ入手しようと思いました。HMVのサイトではまだ「予約中」とあったのですが、AMAZONではすでに8月から販売していました。しかもこちらの方がずっと安価、迷わず購入しました。「リージョン1」などという表記があったのでちょっと不安だったのですが、届いた現物は「リージョン0」、なんの問題もありません。
もちろん、お目当ては1966年当時のゴールウェイの「姿」です。ほぼ同じ頃に、同じ曲を同じオーケストラがヴィトルト・ロヴィツキの指揮によって録音したPHILIPS盤でも、やはり彼が演奏していますから、「音」だけだったらはるかに良い条件でのものが味わえますからね。ほんと、この映像の音はひどいものでした。もちろんモノラルですし、そもそも当時のテレビの音声は、「ハイファイ」には程遠いものでしたから。ですから、最初にフルートのソロが聴こえてきた時には、それはとてもゴールウェイが吹いているものとは思えませんでした。聴く側の耳が慣れないことには、それをゴールウェイの音とは認識できないほどの、ひどい音だったのですね。アップになった彼の姿も、こんな眼鏡をかけた、まるで生真面目な学生のような風貌ですから、何も知らずに見ていたら、もしかしたら彼であることも気づかないかもしれません。
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しかし、曲が進んで何とかこの音に馴染んでくると、そこからは紛れもないゴールウェイのフルートを満喫することが出来るようになります。なんと言ってもこの曲はフルート・ソロがたくさん出てきますから、それぞれに楽しむことが出来ます。何よりも、ブレスをしっかりとって「呼吸」を大切にしているのが嬉しいですね。どんな小さなフレーズにも、しっかり「歌」が息づいています。中でも、4楽章の後半でソロの最後をヴァイオリンに引き継がせるニュアンスなどは絶品です。ただ、それに続くヴァイオリンの悲しげなテーマは、バーンスタインのあまりにも無神経な扱いで台無しになっていますが。
ボーナストラックとして入っているリハーサルは、ほんの5分程度のものですが、しっかりスタジオにセットを組んで番組用に収録されたものなので、おそらくかなりの部分がカットされているのでしょう。バーンスタインは、1楽章のテーマを「ロシア民謡のように」と、自分で「ロシア風」に歌って見せたりしています。その中で、3楽章のフルート2本によるソロが終わって、クラリネットの二重奏になっているときに、ゴールウェイと2番奏者(リチャード・テイラーでしょうか)が、今終わったばかりのソロについてディスカッションしている様子がはっきり写っています。
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こんなショット、なんか、いかにも「仲間」という感じがして、ちょっといいですね。

DVD Artwork © EuroArts Music International GmbH
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by jurassic_oyaji | 2011-10-18 23:27 | オーケストラ | Comments(0)