おやぢの部屋2
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「2001年」サントラの謎
 前回の「禁断」を書いているときは、もう眠くて眠くて、あまり深く考えることなく「データがなくなった!」と焦っていましたが、よく考えてみたら職場のパソコンにはまだしっかり残っていたのですね。こういう失敗をしないために、USBメモリーはコピーだけに使って、元のデータは必ず作ったパソコンに残しておくと決めたばかりじゃないですか。自分で作ったセキュリティを忘れて大騒ぎしているのですから、困ったものです。これで、無駄なことに時間を使わなくて済みました。良かったですね。
 なにしろ、一時は「おやぢ」のネタがすっかりなくなってしまってどうなる事かと思っていたのですが、ここにきて出荷が遅れていたものがどんどん入ってきましたから、もうその気になればいくらでも書ける状態になっています。あ、あくまで書く気になれば、ですがね。そんな時に、イギリスのAMAZONに注文したCDが、1週間も経っていないのに手元に届いてしまいましたよ。それは、さっそく聴いて、おそらく明日アップ出来るはずです。なぜ、そんなに早く書けたかというと、私が大好きなリゲティの「レクイエム」の新録音だったからです。他の人に先を越されたので、少しでも早くアップしたかったのですね。
 久しぶりにこの曲を聴いたのを機会に、今までちょっと心に引っかかっていたことを調べてみようと思いました。こちらが、この曲に関して昔書いたものなのですが、映画のサントラに使われた音源の正確な録音データがなかったので、キューブリックはこの曲をどのようにして知ったかが謎だったのですよ。その頃は、いくらネットを探しても満足のいく回答は得られませんでしたから、もしかしたら、今だったらもっと別の情報が探せるのではないかと思ったのです。それは見事にヒットしました。コンテンツの中の「追記」からリンクを張ってありますので、ソースを見てください。実は、私もトラヴィスにメールを出して、CDは送ってもらえましたが、そのあと正確なデータをきいても答えてはもらえなかったので、この方が代わりに聞いてくれたようなものですね。
 これで、積年の謎は「ほぼ」解けました。キューブリックは、アレックス・ノースにテンプ・トラックを渡す直前に、この曲をラジオで聴いたのでしょう。当時の唯一の音源だった初演者のギーレンのWERGO盤は、録音されたのが1968年の11月ですから、レコードが出たころにはもう映画は公開されていましたからね。
 もう一つ、その「初演」の正確なデータも、別のところで知ることが出来ました。初演が行われたのは1965年の3月14日、ストックホルムで、ギーレン指揮のスウェーデン放送管弦楽団と合唱団です。ソリストはWERGO盤やトラヴィスの演奏と同じリリアナ・ポリとバーブロ・エリクソン、合唱指揮はエリック・エリクソンです。エリクソンはこんなところでも「歴史」を作っていたのですね。さすがは合唱の神様です。ソリストにもエリクソンさんがいますが、これはやはり関係者なのでしょうか・・・などと言っていると、ますます「謎」は広がっていきます。まあ、こんな風にどうでもいいようなことを調べるのが、私のひそかな楽しみなのですから、じゃまをしないでくださいね。ほんと、こんな風に見事に話につじつまがあった時には、言いようのない喜びが感じられますからね。でも、そんなことは到底理解できない人が大多数、仕方がありません。
by jurassic_oyaji | 2011-10-27 22:31 | 禁断 | Comments(0)