おやぢの部屋2
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ロ短調
 今度「ロ短調」に(多分)参加させてもらう合唱団では、賛助メンバーを募集するにあたってしっかり楽譜の指定を行っていました。「ベーレンライターの改訂版」を各自で用意して持って来い、というのですね。これは、ちょっと感激。普通は、だいたいそういう人は今までどこかで歌ったことがあるはずですから、その時に使ったものをそのままお使いください、みたいなことを言うはずなのに、しっかり「これ」という指定をかけてきたのですからね。きのうの「おやぢ」にも書いたとおり、もちろんそれが今では最も信頼のおける楽譜なのですから、まずきちんと楽譜から固めていく、という姿勢に好感を持ったのです。というか、この団体は、少し前に「ヨハネ」を演奏した時にも、かなり「稿」にこだわっていたようでした。しっかりその方面のブレインがいて、演奏の前に「プレトーク」ということで、楽譜のことを話していましたからね。おそらく、今回もその方からのサジェスチョンがあったのでしょう。もっとも、今では「ベーレンライター」と言えばこの「改訂版」しかお店には置いてないはずですから、それだけの理由だったのかもしれませんがね。
 私の場合は、既にスコアではこの「改訂版」は持っていました。同じく最新の「リフキン版」なんかもありましたね。ですから、それを使って歌っても良かったのでしょうが、いくらなんでもスタディ・スコアでは楽譜が小さ過ぎますし、めくりも多くなってしまいますので、やはりヴォーカル・スコアを入手しないことには。大昔に買ったペータース版のヴォーカル・スコアならありますが、もちろんそんな怪しげなものを持って行ったら、睨まれてしまいそうですからね。
 とりあえず、市内のお店にないかと思って主だった楽器店に行ってみたのですが、予想通り置いてありませんでした。それで、頼るのはネット通販、前にも利用したことのある、「パナムジカ」という楽譜サイトではちゃんと在庫があったので、それでお取り寄せです。合唱団のサイトでは「2500円ぐらい」とありましたが、送料を加えると確かにちょうどそのぐらいになりましたから、間違いないでしょう。
 それが、きのうやっと届きました。一緒に納品書みたいのが封筒に入っていたのはいつもの通りですが、そこにはさらにもう1枚、書状が入っていました。こういうものです。
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 私自身は「被災者」という意識は全く持ってはいないのですが、現実にはそのように見られてしまうのですね。まあ、せっかくですから、ありがたくご好意に甘えさせていただきました。確かに、金額ではなく、形のあるもので「支援」の姿勢を見せようという気持ちは、しっかり受け取らせていただきましたから。
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 しかし、届いた楽譜は、ものすごい厚さでした。まるで電話帳みたいですね。243ページあります。隣のペータース版は163ページですから、およそ1.5倍の「厚さ」ですよ。上に置いたスタディ・スコアでさえ279ページですから、あまり変わりませんよね。重たいし。そこではたと、こんな重い物を2時間もの間抱えているところを想像してしまいました。オーケストラではないのですから、まさか、一人一人に譜面台がつくわけはありません。つまり、歌った次の日に腕が上がらなくなって、フルートも吹けないような状態になってしまうのを防ぐためには、全曲を暗譜しなければいけない、ということにはなりませんか。えらいことになってしまいそう。
by jurassic_oyaji | 2012-02-09 21:21 | 禁断 | Comments(0)