おやぢの部屋2
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Blu-ray Audio
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MAHLER/Symphony No.8
(NBD0009)
LANCINO/Requiem
(NBD0020)
VERDI/Ballet Music
(NBD0027)


ハイビジョン画質の映像データがそのまま収録できるブルーレイ・ディスク(BD)は、1枚の容量は25GBと、CD700MBや、SACDDVD4.7GBに比べるとけた外れに大きなデータを保存することが可能です。さらに、最近になって出来たメディアですから、記録するデジタル音声のフォーマットも、大昔のCDで採用された16bit/44.1kHzPCMのようなちゃちな解像度ではなく、もっと高い規格、最高で24bit/192kHzまでサポートできるようになっています。普通に映像が入っているBDでは、その音声のデータは圧縮されてサイズが小さくなっていますが、映像がなければ高解像度(ハイレゾ)の音声データを圧縮なしで余裕をもって収録できるはずです。もちろん、2チャンネルのステレオだけではなく、6チャンネルの5.1サラウンドだって楽々入ってしまいます。
そんな、オーディオに特化したBDを初めてリリースしたのは、おそらくノルウェーのレーベル「2L」だったのではないでしょうか。2008年に、こんなステレオだけではなく、4種類の方式のサラウンドまですべて収めたBDを、SACDと同梱という形で発売したのです。このレーベルの音へのこだわりはハンパではなく、現在では32bit/352.8kHzという、業務用のDAWのスペックをはるかに上回るハイレゾで録音を行っていますから、それをパッケージとして可能な限り元のものに近い形で提供しようとすれば、SACDでは少々物足りなくなって、BDを使うことを考えたのでしょう。それ以後も何種類かのBDを、SACDとの同梱という形でリリースしてきましたが、最新のアイテムでは、ついにBDだけのパッケージとなっています。
2Lに続いて、この音声のみのBD、ブルーレイ・オーディオの市場に参入するメーカーが現れました。それは、今では世界最大のCD売り上げを誇るかつての安売りレーベル、NAXOSです。今回15点ほど発売されましたが、価格は2Lよりははるかに安いので、3点ばかり聴いてみることにしました。
再生に使ったのは、何の変哲もない安物のBDプレーヤーです。こちらの方面に関してはあまり知識がないのですが、そもそもブルーレイ・オーディオのための専用プレーヤーなどというものは存在していないようですね。ですから、ディスクに入ったデータをきちんと再生するためには、しっかりしたD/Aコンバーターなどを使わなければいけないのでしょうが、とりあえずプレーヤー内蔵の安物のチップでどの程度のものが聴けるか、という程度の報告だと思ってください。農家の方に借りるわけにもいきませんし(それは「コンバイン」)。
まずは、以前CDで聴いていたランシーノの「レクイエム」です。ほかのアイテムは24/96なのに、なぜかこれだけ24/48、そのせいなのか、CDと比較してもそれほど違っているとは、正直思えないような音でした。
次の、マーラーの「千人」も、やはりCDで聴いていました。これは24/96ですから、その違いははっきり判ります。CDでもかなりのものだったのですが、BDはいかにも余裕を持ってそれを再生しているという感じがします。
そして、かなり珍しいヴェルディのオペラのバレエ音楽だけを集めたものは、CDでは2枚組のものが1枚に収まっています。値段はほかのものと同じですから、ほとんどCDと変わらない値段で買えるはずです。これはBDしか聴いていませんが、最初の「オテロ」からのバレエで、ピッコロの音のリアリティに驚いてしまいましたから、かなりのものなのではないでしょうか。
ということで、「安物」で聴いてもCDとの違いははっきり聴き取れるほどのクオリティは感じられました。もちろん、しっかりした環境で再生すればさらに素晴らしい音が味わえることでしょう。
しかし、同じものがネット経由でFLACファイルとして入手でき、PCオーディオで楽しめるという時代にあって、ブルーレイ・オーディオのパッケージとしての将来は、SACD同様はなはだ心もとないものです。

BD Artwork © Naxos Rights International Ltd
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by jurassic_oyaji | 2012-05-05 20:10 | オーケストラ | Comments(0)