おやぢの部屋2
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風評被害
 私の父は愛媛県の八幡浜市の出身、今でも生家はちゃんと残っていて、妹さんが守っています。もちろん、私も何度か八幡浜には行ったことがあります。実は新婚旅行も八幡浜を中心にして四国を巡る、というものでした。当然、近くの松山市にも行ったことはあります。市電が走るのどかな街でしたね。四国とか愛媛県というのは、私にとっては心のふるさとです。
 そんな松山市の山間部にある日浦小学校というところが、父兄の反対にあって北九州市への修学旅行を取りやめた、という事件は、ですから、私自身が裏切られたみたいで、もう恥かしくてたまりません。「ふるさと」の人たちがこんな愚かなことをしでかすなんて、もう土下座してでも石巻の人たちに謝りたい思いです。
 そう、先日から伝えられているように、北九州市では石巻の震災瓦礫の処理を受け入れるために、今試験的に焼却を行っているところなのですね。それに対して、なんだか異常なテンションで反対運動が起こっているということを知って、ものすごい違和感がありました。石巻の瓦礫が放射能に汚染されているということは全く聞いたことがありませんし、実際に瓦礫の現物や焼却灰、まわりの空気などを測定しても、何の異常も認められなかったというのは、もはや「当たり前」のこと、そんな、全く何の危険もないことに対して、あの人たちはなんでこんなに大騒ぎしているのだろう、という思いですね。まさに何の根拠もない「風評被害」の最たるものではありませんか。困ったものだ、と思っていました。
 そうしたら、その「風評」がこんなところに飛び火してしまったのですね。人間って、いったいどこまで愚かになれるものなのでしょう。何でも、修学旅行に行く予定だった児童の父兄全員が、「あんな危険なところに行かすことはできない」と主張したというのですね。確かに、「子供のことが心配」という気持ちは分かりますが、そんないわれのない主張の結果、多くの人が傷ついていることに、その父兄たちは気付かないのでしょうか。言ってみれば、これは「名誉棄損」とか「誹謗中傷」と呼ばれる、最も薄汚い「犯罪」なのですよ。もしかしたら、私の遠~い親戚かもしれない人たちが、こんな「犯罪者」だったなんて、本当にやりきれません。
 母親が子供に教えるべきものは「思いやり」の心のはずです。それを、ありもしない恐怖を真に受けてこんなヒステリックな行動に走るなんて、子供からも軽蔑されてしまうのではないでしょうか。あなた方は、親として最も大切なことを、「風評」によって見失ってしまったのですよ。
 だいぶ前のことですが、東北の地から四国に行った時に一番驚いたのは、話している言葉が全く分からないことでした。私自身は四国で育ったわけではないのですが、父親の言葉からある程度のものは分かっていたと思っていたので、これはかなりショッキングでした。言葉、というか、そのまわりの文化や、社会に対する考え方までも、実際にその土地に行ってみると「東北」とはかなり違っていることが身をもって体験できます。ですから、逆に四国や九州の人たちには「東北」の思いが完全には理解できないのかもしれません。よく、東北の人は粘り強いとか言われますが、それは決して打たれ強いということではなく、人知れず耐えてしまうためにその「弱さ」が相手に分からないだけの話なのです。今回のような仕打ちに遭っても、その怒りをおおっぴらには表わせられない、そんな「東北」の人たちの心を踏みにじるような残念なことだけはして欲しくありませんでした。
 でも、私はそんな愚かな行動に走ってしまった松山市の人たちは、きっと改心して「真人間」になってくれることを信じています。なんと言っても、私の「ふるさと」の人たちなのですからね。
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by jurassic_oyaji | 2012-05-26 20:09 | 禁断 | Comments(3)
Commented by 十把一絡げ at 2012-05-26 21:56 x
そりゃあ、日本全国各地に色んな人がいますからね。
東北の人達、被災した人達が全員「真人間」という訳でも無いのと同じで。
Commented by jurassic_oyaji at 2012-05-26 22:09
こういうコメントは、本当に悲しいですね。
Commented by 十把一絡げ at 2012-05-26 23:49 x
貴方が「東北の瓦礫は全て汚染されていると一緒くたに思ってほしくない」のと同様に、私も「○○県(市)の人は皆~~だなどと一緒くたに思ってほしくない」だけですよ。


ちなみに、北九州で瓦礫搬入を妨害していたのは北九州の一般市民では無く、いわゆる他県の「左巻き」の人達のようですね。