おやぢの部屋2
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ケータイ救出作戦
 今朝起きて窓を開けたら、一面の銀世界・・・とまではいきませんが、屋根の上にはうっすらと雪が積もっていました。道路あたりはすっかり溶けているみたいでしたがね。仙台での初雪はもうだいぶ前の話ですが、これほどはっきりと「雪」を見たのは、今季初めてのことです。いよいよ冬本番ということでしょう。
 日中は晴れたりしていたものが、夕方になってみぞれのようなものが降ってきました。その頃愚妻を送って行ったのですが、途中でそれは本格的な雪に変わり、まるで吹雪のように激しく降り始めました。もちろん、車のタイヤは早々と交換してありますから何の心配も要りません。この分だと、迎えに行く頃には道路にも積もっているのではないかと、ちょっと楽しみにもなったりします。まっさらのスタットレス・タイヤが、雪道でどのぐらいの威力を発揮してくれるのか、早く知りたかったものですから。
 タイヤを替えたのは、もちろん先週の「第9」のために大河原まで行くことを考えてのことでした。内陸部ですから、雪も降りやすいはずですし、現に数年前にはかなりの大雪の中を走った記憶もあります。しかし、先週は雨さえも降っていなくて、とても快適にドライブが出来ました。ただ、いつも控室として用意してもらっている「平土間ホール」というところは、殆ど暖房を入れてくれません。お弁当を食べる時でも、コートを着たまま食べている人もいるぐらい、この季節は寒いところです。ですから、1日目のリハーサルの時などは、最初からこの部屋を使わないで、ずっとホールの客席に荷物を置いている人がほとんどです。お客さんは入りませんし、なにより暖房が効き過ぎるぐらい効いていますからね。私も、荷物やコートをホールの客席に置いて、楽器ケースだけを持ってステージに上がります。ケータイも、邪魔なので椅子の上に置いて行きます。
 練習が終わって、コートを着て荷物を持って外に出ようと歩きだすと、なんだかポケットのあたりの感じがいつもと違っています。いつもポケットに入っているはずのケータイがないのですね。そこで、椅子の上に置いたことを思い出して、さっきまで座っていた椅子のところに戻ります。確か、通路から2列上がった一番端のはず。ところが、そこには私のケータイはありませんでした。というのも、このホールの椅子は、どこにでもあるような、こんなタイプのものです。テーブルはついていませんが。
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 つまり、人が座っていない時には、シートが上に起き上がるというタイプのものなのですね。まあ、ホールによっては一旦平らにすると、持ちあげない限りそのままになっているものもありますが、ここのはすぐ上に上がってしまいます。実際、ちょっとした荷物ぐらいでは、置いただけでは平らにならないぐらい、「戻り」の力が強いものなのですね。ですから、その椅子も、シートが上がった状態になっていました。確かにここに置いたはずなので平らにしてみても、そこにはありません。おそらくここに置いたケータイは、シートが上がった時にそのまま後ろの隙間から床に落ちてしまったのでしょう。ところが、その付近の椅子の下をくまなく探しても、ケータイはどこにもありません。ちょっと焦りましたね。シートの上にも床の上にもないのだとしたら、いったいどこに行ってしまったのでしょう。
 しかし、私は、そこで騒ぎ立てることはせず、あくまで冷静に状況を判断しようとしていました。というか、ケータイは絶対この椅子の上にあったはずだ、という信念が、私に沈着な行動を起こさせたのでしょう。そこで、シートの上のケータイの行動パターンをシミュレーションしてみることにしました。シートの背もたれに近い部分から下に落ちたのは間違いありません。それが床の上にないというのですから、どこか途中に紛れているに違いありません。その、ほんの少しの隙間を上から覗き込んでみると、一瞬、ケータイが姿を見せたような気がしました。なんだか、私に助けを求めているような気がしてよく見てみると、なんと、椅子の下にある金具の上に、心細げに横になっているではありませんか。そんなところにいたんですね。上から手をさしのばしても、隙間が小さくて手が届かないので、下から優しく救出に向かいます。やっと私の元に戻ったケータイは、心なしか震えているようでした。
 やはり、長年付き合ったケータイと私との間には、なにかお互いに引き合うものがあったのに違いありません。彼女(笑)がいたところは、普通に掃除をしたぐらいでは絶対に目につかないところです。私が救い出さなかったなら、彼女は誰にも見つけられることなく、あのうす暗い椅子の裏側で一生寂しい思いをしていたことでしょう。
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by jurassic_oyaji | 2012-12-08 22:34 | 禁断 | Comments(0)