おやぢの部屋2
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中新田町町歌
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 最近、NHK-BSでは音楽家の伝記映画をよくやっているみたいですね。きのうも1970年のソ連映画「チャイコフスキー」をやってましたし、この前は2007年に制作されて日本では2009年に公開された「クララ・シューマン 愛の協奏曲」がかかってました。こちらの方は見に行きたかったのに行けなかったものですから(「チャイコフスキー」の頃はまだ生まれてません)、しっかり録画しておいて、さっき見終わったところです。
 あいも変わらず、史実を完全に無視した脚本にはガッカリさせられますが、やはりこういうものは決して「伝記」だと思って見てはいけないということなのでしょう。そもそも、史実通りに話が進行したってあんまりおもしろくないでしょうしね。ですから、ここではクララとロベルト、そしてブラームスの間の微妙な関係がとても丹念に描かれて、極上のラブロマンスに仕上がっています。なんでも、監督のヘルマ・サンダース=ブラームスは、その名の通り母方の遠縁の祖先がヨハネス・ブラームスその人なのだそうですから、このブラームスにはとびきりのイケメンをあてていますしね。つまり、ロベルトは精神的な障害をきたし、酒やドラッグにおぼれている中で、若くて才能のあるヨハネスが登場することによって、クララの心はどのように動くか、という点が物語の骨子になっているのでしょう。
 そのバックに、その3人の作品が絶えず流れる、というあたりが、音楽ファンに向けてのサービスなのでしょう。オーケストラもわざわざ撮影のためにプロを集めて作ったそうですからね。某「○だめ」みたいな誰が見てもおかしいようなところはみられません。でも、指揮の姿やピアノを弾く演技などは、その日本映画の方が勝ってますね。こちらは、ロベルトもクララもひどいものです。
 そして、ラブロマンスの仕上げとして、なんと、クララとヨハネスのベッドシーンが出てきます。ロベルトの訃報を聞いて、絡み合う二人の裸身、ついに二人は結ばれるのか!と思ったら、ヨハネスはズボンを履いてたままで、「今夜はあなたとは寝ない」とか言いながら、しっかりクララの乳房をなでまわしています。これだけで十分「寝た」ことにはなりませんかねぇ。
 「乳房」で思い出しましたが、今度1夜きりの合唱団員として三善晃の作品を歌うコンサートに参加することになって、一生懸命楽譜をさらっていたところ、「あなた/乳房に力を/私/乳房に力を」という歌詞が出てきてドキッとしてしまいました。いや、楽譜にはひらがなでしか書いていないので、もしかしたら違う漢字があてられているのかもしれませんが、私にはこの言葉しか思い浮かばないものですから。それにしても「乳房に力を」というのは、いったいどういう状況なのでしょう。
 歌詞はともかく一通り音もとれたので、ネットで動画でもないか探してみたら、ど真ん中のがありました。こちらです。
 中新田の歌だから仙台あたりの合唱団が歌っているのだろうと勝手に決め付けて見ていると、指揮者がどうやらJ先生のように見えてきました。最後に客席に向かって正面を向いても、やはりj先生以外には思い浮かばない顔でしたしね。でも、合唱団員には知った顔が全然いないし、こんなコンサートがあったような気もしないので調べたら、これは淡路島で行われたもののようですね。指揮者も別の人でした。でも、似てるなぁ~。
by jurassic_oyaji | 2013-02-16 22:39 | 禁断 | Comments(0)