おやぢの部屋2
jurassic.exblog.jp
ブログトップ
 最近、渋谷駅が大幅に変わったということで、大騒ぎをしていましたね。東急東横線の駅が、今まで地上2階にあったものを地下5階に移動、さらに、一夜にして線路を付け変えて翌日の始発からはそのまま新しい駅を使うというとてつもないことをやっていたのですから、確かにこれだけ騒ぐ価値はあるのでしょう。もちろん、そんなことは私にはなんの関係もありません。あんな、迷路のようになった駅で何万人という人が右往左往している姿は、なんだか哀れさを誘うもの、あんな人たちの仲間には決してなりたくないな、という思いの方が先に立ってしまいます。
 でも、その週の「サンデーソングブック」を聴いていたら、達郎が意外なことを言っていたので、ちょっと驚いてしまいました。竹内まりやが作った「駅」という歌は、あの東急東横線の旧渋谷駅をモデルにして作っていた、というのですね。まりやがその思い出の駅をしのんで、この「駅」をかけてくれるように達郎に頼んだのだそうです。もちろん、そのあとにこの名曲がかかっていました。
 竹内まりやは、昔から好きなアーティストでした。どちらかというとRCA時代の「アイドル」としてのほうがポップで好きなのですが、結婚後WARNERに移籍して、自分の作品を歌うようになってからも、もちろん大好きです。その中で最も好きな曲と言われれば、私はためらいなくこの「駅」をあげるでしょうね。ご存じのない方は、こちらで。歌詞も付いてます。
 この曲は、1987年に、移籍後の2番目のアルバムとしてリリースされた「REQUEST」に収録されています。まりやが他の人のために作った曲のセルフカバーが中心になっていますが、この曲は中森明菜が最初に歌っていましたね。いかにも「歌謡曲」然とした循環コードが、ちょっとそれまでのバタ臭いものとは違っていて、妙に心をそそられる曲です。
c0039487_23173118.jpg

 実は、私がこれまで抱いていた、この曲に現れる「駅」は、郊外の小さな駅のようなイメージでした。昔好きだった男と偶然同じ電車に乗り合わせ、同じ駅で降りてそれぞれに自分の今の世界に帰っていくという雨上がりの情景が、そんな住宅地の駅前のような感じがしたのですね。ですから、これが本当はあんな渋谷の雑踏の中だったのには、ちょっとショックを受けてしまいました。あの哀愁を含んだモトカレが、渋谷駅から歩いて行けるところに住んでいたなんて。
 でも、その前から、この歌詞の意味がちょっと分からないところがありました。最初に見覚えのあるレインコートのモトカレを見つけた「たそがれの駅」と、「改札を通ると雨がやんでいた」駅とは、別の駅のような気がするのですよね。だから、一つ隣の車両に乗って、気づかれないように横顔を見ている、というシチュエーションが成り立つわけですね。その辺の時系列が、ちょっとこの歌詞からは判然としないと思うのは、私だけでしょうか。
 いや、そんなことはどうでもいいんですよ。だったら、その横顔を見ていただけで、「私だけ愛していた」ことを知るののも、なんという自己中と思うしかないじゃないですか。
 正直、私にとっては、ヒット曲の歌詞の内容などはあまり耳に入ってきません。もっぱらメロディとかコード進行がまず入ってきます。この曲の場合、確かに単純な循環コードではあるのですが、そこにちょっとインパクトのある工夫が感じられました。この曲のキーはC#minorですが、簡単にするためにAminorに直すと、Aメロのコードは、「Am-Dm7-G7-Cmaj7-Am-Dm7-B7-E7-Am」となっています。ここで注目したいのが、「胸が震えた」という歌詞の部分の「B7-E7」というコード、普通はその前のDm7からすぐE7になるのに、その間にB7を挟んだのがとても新鮮です。これは、「ドッペル・ドミナント」ですよね。コードはカッコいいのですが、それに乗ったメロディはかなり難しいものになってしまいます。私などは、初見では歌えないでしょうね。
 さっきのYoutubeとは別のところで、この曲がダニエル・ビダルの「小さな鳩」という曲のパクリだ、という書き込みがありました。確かに良く似たメロディですが、ここのコードは「駅」のようにB7が入ったりはしていない、ごく当たり前のコード進行、「パクリ」というのは、悪質な言いがかりに過ぎません。私は、ダニエル・ビダルも大好きなんですが。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2013-03-23 23:18 | 禁断 | Comments(1)
Commented by NDTB at 2015-12-12 02:41 x
パクリですよね。「駅」を聞いた瞬間、「小さな鳩」だと思った。