おやぢの部屋2
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エイプリルフール
 きのうの朝日新聞(我が家はずっと朝日、もちろん紙の新聞です)の宮城版を広げたら、とんでもない記事が目に入りました。
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 こんな大きなスペースを取って、「仙台市では、条例でエスカレーターは左に立つことに決まった」ということを報じているのです。いつの間にそんなことが決まったのか、全然知りませんでしたよ。それにしても、「右」にしろ「左」にしろ、エスカレーターに立つ場所を決めて、空いたところは急いでいる人たちが歩いて通れるような通路にしておくという発想自体、私にはずっと馴染めないものでした。そもそも、エスカレーターの正しい乗り方は、歩かないでじっと立っていることだ、と、エスカレーターを作った会社の人が言っていることを聴いたことがありますし、混雑した時には片側しか乗らないと、ずっと下で待っている人が増えてしまいますから、そんな通路なんか開けないで、みんな詰め込んだ方が結局早く上まで行けるはずなんですよ。仙台市は、なんというバカな決断を下したのだ、と、怒りにも近い感情が湧いてきましたね。こんなつまらないことを市民に強要する前に、もっと取り締まるものはあるのではないか、とも思いました。例えば、自転車は必ず道路の左端を走れ、とかね。あ、これはちゃんと法律で決まっているんでしたね。でも、自転車に乗っている人は誰もそのことを知らないのではないでしょうか。そういうことをきちんと市民に教える方が、こんなエスカレーターでどうのこうのと言う前にやらなければいけないことでしょう。ドン!(机を叩く音)
 と、興奮しながら読んでいると、なんだかこれは違うのでは、という気がしてきましたよ。冷静になって読んでみると、文章のあちこちが妙な雰囲気を持っています。そう言えばきのうは4月1日、もしかしたら、と最後をみたら
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 やはりそうでした。見事に騙されてしまいましたよ。朝日新聞もやるもんです。なんといっても、そんなことは絶対にやりそうもない場でやってしまった、というところが、インパクトをさらに与えてくれたのでしょうね。普段は冗談一つ言わないような管理職の人が、にこりともしないでダジャレをとばす、みたいな感じでしょうか。
 さらに、おそらく、読んでいる人に対しても、ちょっと感心してしまうことになるのでしょう。こういう冗談をきちんと受け止められる読者が、「朝日新聞の宮城版」というステージで育っていたのだ、という、殆ど感動に近いものがこみ上げてきましたよ。ただ、同時に、本当にそうなのかな、という、一抹の不安もよぎります。いくらエイプリルフールでも、こういうことを本質的に喜ばない人たちというのは、必ずいるものです。朝日の快挙をたたえつつ、そんな人たちのリアクションがちょっと気にはなりました。
 今日になったら、私の危惧は現実のものとなりました。
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 まだまだ、世の中はそこまでのレベルには達していなかったのですね。正論で迫られれば、こんな謝罪記事も出さざるを得なかったのでしょう。でも、これで「読者」の「見識」がよく分かったはずですから、朝日新聞社仙台総局は、来年からはもっと賢い切り口で、もっと鮮やかな「うそ記事」を書いてくれることを、心から期待しています。
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by jurassic_oyaji | 2013-04-02 23:53 | 禁断 | Comments(0)