おやぢの部屋2
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シベリウスのスコア
 もう来週にはニューフィルの本番ということになってしまいました。今週末にもう1度指揮者練習があって、そのあと団内練習が1回、そして本番です。なんか、今回は私が責任を負う場面はほとんどないので、気分的には楽ですが、やたらと他の人のことが気になってしまいます。ショスタコの15番は、はたして本番までにお客さんに聴かせられるだけのものになるのか、とかね。
 演奏会が終われば、今度はまた次の演奏会に向けての練習が始まります。そこで、ぼちぼちメインのシベリウスの交響曲第1番について、例えば「かいほうげん」のネタになるようなものはないか、ということでリサーチを始めてみました。そうしたら、Facebookで団員が、スコアやパート譜についていろいろ書き込んでいるのが見つかりました。シベリウスの交響曲に関しては、確かブライトコプフとハンセン、それともう1つぐらいの出版社から出ているというぐらいの知識しかありません。1番は初版のブライトコプフ版がそのまま使われているのだ、とも思っていました。ただ、ちょっと前にこの曲をやると決まった時にポケットスコアを買ったら、以前の白地にオーケストラのメンバーのシルエットが描かれている表紙ではなく、ベートーヴェンの新校訂版と同じ青い表紙だったので、初版が模様替えをしたのかな、とは思っていました。
 そのFacebookの書き込みは、「スコアには小節番号が入っていない」というのものでした。そこで、私が持っている新しく買ったスコアを見てみたら、こちらにはちゃんと小節番号が入っています。さらによく見てみると、出版年は2008年、しっかり「原典版」とか、「シベリウス全集」といった言葉があるじゃないですか。そう言えば、シベリウスの作品全集が、いま進められているという話は聞いたことがあったような気がします。それがもうすでにポケットスコアになって、誰でも安く買えるようになっていたのですね。さすが、最近のブライトコプフはこういうことにかけては敏速です。ベートーヴェンの交響曲も、すぐにポケットスコアが出ましたからね。ついでに、校訂報告もちゃんとつけてくれると、もっとありがたいのですがね。
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 Facebookでは、そのシベリウスの指揮をする新田さんが、シベリウス全集について書いたコラムのことも話題になっていました。それを読んでみると、全集版は小節番号だけではなく、かなり初版とは違っているところがあるみたいですね。初版はIMSLPで簡単にダウンロードできますから、あとで詳しく調べてみることにしましょう。さらに、ここからはパート譜もダウンロード出来ます。それは予想通り、ニューフィルで渡されたKALMUS版と全く同じものでした。当然のことながら、こちらにも小節番号はありません。そこで、せっかく全集版を持っていたので、今度の指揮者練習に発行する予定の「かいほうげん」に、この小節番号を載せてみようと思いました。練習番号はどの楽譜も全く同じですから、練習番号と小節番号の対応表を作るだけのこと、簡単にできてしまいました。
 ついでに、パート譜を全集版のスコアと比較してみると、とんでもない間違いがあちこちにあることに気付きました。というか、こんないい加減な楽譜だったら、初版は全く使い物にならないのでは、と思いましたね。ところが、それは初版のスコアでは全集版と同じように正しくなっていました。要は、ブライトコプフでパート譜を作った人が、いい加減だったということです。ですから、初版でも全集版でも、しっかりスコアと照らし合わせてパート譜をチェックしておかないと、大変なことになりますよ。
 例えばこんなところ。
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 これは1番フルートのパート譜、最後の小節には、どう見てもディミヌエンドのようなものがありますね。
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 同じところをスコアで見てみると、ディミヌエンドだったものは本当はアクセントだったことが分かります。しかも、パート譜には三連符の記号もありません。普通は流れで三連符であることは分かりますが、これでは不親切。
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by jurassic_oyaji | 2013-04-10 21:30 | 禁断 | Comments(0)