おやぢの部屋2
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Jesus Christ Superstar
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Ted Neeley(Jesus)
Carl Anderson(Juda)
Yvonne Elliman(Maria)
Norman Jewison(Dir)
UNIVERSAL/61125533(BD)




アンドリュー・ロイド=ウェッバーとティム・ライスが1970年に発表したコンセプト・アルバムを元に、1971年にブロードウェイでミュージカルとして上演された「ジーザス・クライスト・スーパースター」は、今でもミュージカルの古典として全世界で上演され続けています。一方、ミュージカルとは全く関係なく、1973年にやはりアルバムを元に、ノーマン・ジューイソンによって映画も製作されました。今年は、その映画化から「40周年」の年にあたっているため、それを記念して待望のBDがリリースされることになりました。
実は、この映画のHDマスターはすでにかなり前に作られていて、NHKBSでしっかり「ハイビジョン」で放送されたことがありました。ただ、当時はまだ我が家はBDに録画できる環境にはなく、放送されたときにリアルタイムで見たハイビジョンの画面の美しさに対して、それを録画したDVDのあまりのしょぼさにがっかりしたものでした。それから何年かたち、こんなタイミングでやっと初BD化となりました。喜びもひとしおです。
ただ、なぜか国内盤では、この映画版は2012年の「アリーナ・ツアー」の「特別版」BDの、「抱き合わせ」としてしか入手できません。まあ、この最新のプロダクションにも興味はありましたし、日本盤の場合はきちんと日本語の字幕もついていますからこれを買ってもよかったのですが、ネット通販のユーザーコメントによると、この字幕はなんと「劇団四季」で用いられた岩谷時子の訳がそのまま流用されているそうなのですよ。確かに、「劇団四季」の「ジーザス」は、特に「ジャポネスク・バージョン」という大胆な読み替えを施した演出こそは称賛に値するものですが、その訳詞は原語に慣れているものにとってはとんでもなく醜悪なものでしたから、これを買っても何のメリットもありません。しかも、価格は輸入盤を別々に買った方がずっと安いというのですから、これは迷うことなく輸入盤を選択です。なんせ、1973年の映画を見て以来の「ジーザス歴」40年、音楽も歌詞もすべて頭に入っていますから、字幕なんて見なくても存分に楽しめますし。
BDで改めて見直した画面は、修復もしっかり行われているのでしょう、傷一つない、まるでついさっき撮影されたもののようでした。ジューイソンがこだわったイスラエルの砂漠でのロケも、おそらくDVDではその意味が伝わらないのでは、と思えるほどの、それこそ砂粒の一つ一つまでもが明らかになっている映像には、感動を覚えずにはいられません。
ご存知のように、この映画が、ステージでのミュージカル版と最も異なっているのが、オープニングとエンディングの演出です。バスに乗ってやってきたクルーが、砂漠の真ん中で始めたのは映画の撮影、そう、これは物語全体が「劇中劇」となっている構造です。ところが、最後のシーンではジーザス役のテッド・ニーリーだけはバスに乗り込むことはありません。うつろなまなざしでためらうようにバスに乗るユダ役のカール・アンダーソンとマリア役のイヴォンヌ・エリマン、この、絶対映画でしかなしえない演出こそが、この作品の最大の魅力なのではないでしょうか。
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今回、初めてオリジナルのコンセプト・アルバム(MCA/MCAD2-11542)を聴いてみたら、アレンジと、そしてオーケストレーションが映画と全く同じだったことを知りました。アルバムのクレジットではロイド=ウェッバー自身が指揮とオーケストレーションも担当していますし、MOOGのシンセも演奏しています。ということは、映画版でも演奏メンバーはほぼ同じだったのかもしれませんね。エンドロールには「指揮者」としてアンドレ・プレヴィンがクレジットされているだけ、この時期にはプレヴィンはロンドン交響楽団の音楽監督のポストにあり、映画音楽からは完全に足を洗っていたはずですが、これはいったいなんだったのでしょう。

BD, CD Artwork © Universal Studios Home Entertainment, MCA Records Inc.
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by jurassic_oyaji | 2013-09-14 19:11 | オペラ | Comments(0)