おやぢの部屋2
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謹賀新年
 あけましておめでとうございます。今年も、当サイトをよろしくお願い致します。例によって、今年の年賀状の公開です。
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 今年は午年なので、馬のイラストを使っていますが、それが2匹だけというのが、今までとちょっと変わっているところです。まあ、昨年はそんなことで、たった1年の間に環境がガラリと変わってしまいました。終わってみればあっけないというか、そんなものか、という感じだったのですが、結構心労はありましたね。新しい体験は、楽しんだ方がいいに決まっているのに。
 そんな「新しい体験」は、別のジャンルでもありました。きのうの「おやぢ」に少し書いたように、やっとネット音源を使ってのハイレゾ再生という、今までになかったことに挑戦し始めたところです。それに関して、もう少し詳しく書くということが、「ハイレゾ元年」にあたっての私のけじめみたいなものになるのでしょう。
 ハイレゾに限らず、ネットよる音楽の配信はもうごく一般的なものになっています。その結果、今までの音楽流通のツールであったCDなどは、早晩なくなってしまうのだろうという観測まで出ているほどですね。ただ、このやり方には、ずっと抵抗を感じていた私は、自慢じゃありませんが今までにi-Tunesなどから音源を買ったことは一度もありませんでした。それは、まず音質がCDよりも劣っているからです。それと、そういうやり方は、短い曲を扱うポップスの世界では問題なく通用しても、クラシックのように連続して長時間一つの曲が演奏されるものには馴染まないような気がしていました。まあ、交響曲で楽章ごとに分ける、ぐらいのことでしたらそんなに問題にはなりませんが、そのような切れ目のない長い曲、たとえばR.シュトラウスの交響詩などでは、CDだとトラックに分けて途中から聴くことが出来ますが、それを配信の場合は別のファイルとして扱うために、連続した音楽が複数のファイルのつながりという形になってしまいます。ダウンロードした時には、きちんと順番通りに再生すればそれはしっかり連続して聴こえるのかもしれませんが、NMLのようなストリーミングでは、ファイル間で音が切れてしまうことを防ぐことは出来ないのですよ。
 最近になって、配信の音源でも、オーディオ・マニアをターゲットにしてハイレゾ音源を提供するところが出てきました。配信というのは基本的に同じファイルをコピーするという作業ですから、CDなどのように工場で生産して在庫を持つという必要が一切なくなって、どんな小口の需要にもこたえられるようになるはずです。そうなれば、こんな殆どマニアしか目を向けないようなものでも、充分に商売としてやっていけることになるのでしょう。ですから、これは原理的には大変ありがたいことです。同じハイレゾ音源を扱うSACDやBAでは、ある程度の数がまとまらなければ、つまり、「売れる」ものでなければ出せないものが、配信ではそれこそ「1本」からでも売ることが出来るのですからね。
 しかし、今のところは、なかなかそのような理想はかなえられないようです。なにしろ、クラシックに限れば、音源の絶対数があまりにも少なすぎますからね。ほとんどはSACDなどですでに出ているものばかりなので、それと同じもの(実際に聴いてみて、おおむね、それは間違いないことが分かるようになりました)をわざわざ買う気にはなれません。
 さらに、販売する側のスキルが、あまりにもお粗末なものであることも、分かってしまいました。先日「展覧会の絵」を全曲購入したら、「古い城」のあとのプロムナードのあとに、いきなり「ビドロ」が聴こえてきたので、びっくりしてしまいました。さらに、その先のプロムナードの次も、「サミュエル・ゴールデンベルク」になっているのですよ。つまり、「テュイルリー」と「殻を付けた雛」の2曲がカットされてしまっているのですよね。でも、同じ曲のCDではそんなことはありません。ダウンロードのミスかな、と思って最後まで聴くと、さっきの2曲は一番最後に入っていましたよ。
 なんでそんなことになったのかは、すぐ分かりました。それぞれの曲のファイル名が、01、02・・・と続く中で、その2曲だけ「6」と「9」になっていたのです。だったら、ファイル名順に並べればそれらは一番最後に来てしまいますよね。こんなミスが出るということは、PCの操作に慣れていない人が、手作業でファイル名をいちいち付けているのでしょうね。こんな最先端の「商品」が、そんなお粗末な体制で作られていることを知って、とてもがっかりしているところです。
by jurassic_oyaji | 2014-01-01 23:09 | 禁断 | Comments(0)