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PENTATONIX VOL. II
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Pentatonix
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「ペンタトニックス」って知ってますか?カメラじゃないですよ(それは「ペンタックス」)。アメリカの20代の5人のメンバーによるア・カペラで、今最もホットなグループとして大注目されているんですよ。特にYouTubeでの露出が、とんでもないヒット数となっているそうです。
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これが、そのメンバー、後列向かって左からミッチ・グラッシ(リード・ヴォーカル)、スコット・ホイング(リード・ヴォーカル)、カースティー・マルドナード(リード・ヴォーカル)、前列向かって左からアヴィ・キャプラン(ベース)、ケヴィン・オルソナ(ヴォイス・パーカッション)という、女声1人、男声4人の編成です。最初はミッチ、スコット、カースティーの3人の幼馴染同士で始めたグループでしたが、後にアヴィとケヴィンが加わり、現在の形になりました。それぞれに小さなころから音楽的な経験を積んできていて、しっかりクラシックの教育を受けている人もいます。スコットはすでにソングライターとして活躍していて、ピアノも弾きますし、ギターも弾けるケヴィンはコーラス・アレンジにも携わっています。
上の画像から「Evolution of Music」という、コーラスの歴史をア・カペラでたどろうという曲のYouTubeの映像がリンクされていますが、それを見れば(聴けば)彼らの完璧なア・カペラ・ワークが分かるはずです。
フィジカル・パッケージとしては、2012年6月にリリースされた、「PENTATONIX Vol. 1」という6曲入りのミニアルバム(こういうのも「EP」というのだそうです)が大ヒット、それに続いて2013年の11月にリリースされたのが、この「Vol. 2」です。収録曲は全部で8曲、トータル・タイムは27:12と、かなりコンパクト、しかし、この中には彼らの実力を見せつけるような、非常にバラエティに富んだ曲が並んでいます。
最大の目玉は、フランス出身のテクノ・ユニット「ダフト・パンク」のヒット曲を全部で7曲詰め込んだというマッシュアップ「Duft Pank」でしょう。おなじみの曲の断片を、まるで一つの作品のように聴かせるアレンジの妙が、完璧なア・カペラのテクニックで聴くものを熱くしてくれます。「One More Time」などでは、オリジナルではヴォコーダーで変調させているヴォーカルを、ミッチくんが素の声で見事に再現してくれますし、「Get Lucky」なんかはオリジナルをはるかにしのぐコーラスのすばらしさですよ。これを映像で見ると、それぞれのメンバーの役割がはっきりわかって面白いのではないでしょうか。
そんな「最新」のカバーとともに、半世紀以上前のレイ・チャールズの持ち歌「Hit the Road Jack」なども取り上げられているのも、なかなかのものです。
さらに、彼らのすばらしさはオリジナル曲でも発揮されているというのが、すごいところです。前作CDでは6曲中2曲、そして今回は8曲中3曲が、おそらくスコットくんあたりが作った曲が入っていますが、そのどれもが作品としてとても素晴らしいのですね。どの曲にも、必ずハッとさせられるような美しいメロディが潜んでいるのですよ。その中で一番のお気に入りは、最初から最後までケヴィンくんのヴォイパが抜けた他の4人のホモフォニックなア・カペラで歌われる「Run to You」という曲です。この編成は、あの「シンガーズ・アンリミテッド」と同じもの、時折、ボニー・ハーマンのように聴こえるカースティー嬢のヴォーカルを中心にした、もしかしたらこの先達を超えるのではないかとも思えるような純正なハーモニーは、至福のひと時を与えてくれます。中でも
I will break down the gates of heaven
A thousie angels stand waiting for me
Oh, take my heart and I'll lay down my weapons
Break my shackles to set me free
という歌詞で盛り上がるサビの部分には、涙さえ誘われるほどの崇高さ、もっと言えば、宗教的な高貴さまでもが宿ってはいないでしょうか。

CD Artwork © Pentatonix/Madison Gate Records, Inc.
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by jurassic_oyaji | 2014-01-24 20:14 | 合唱 | Comments(0)