おやぢの部屋2
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レコード芸術での、S氏のインタビュー
 「あと10日で、消費税が上がります」と、あちこちで大騒ぎですね。かく言う私も、わが社に置いてあるコーラの自販機の営業の人に、「130円に上げてください」とお願いされてしまいました。しかし、便乗もここまで来ると怒る気にもなれませんね。消費税5%を載せて120円で売っているコーラの消費税を8%にすると、いくらになりますか?123円43銭じゃないですか。どんなに頑張って四捨五入してみても、130円になんかなるわけがありませんよ。ぼったくり、ってやつですね。もちろん、これは販売者が価格を決めるものですから、わが社は値段は据え置きです。
 しかし、普通にレジでお金を払って買うものは、しっかり消費税分の増額が加算されます。「レコード芸術」の最新号を買ってきたら、その裏側にこんな表示がありました。

 定価が2種類書いてある本なんて、生まれて初めて見ましたよ。同じ本でも、4月に入ってから買うと39円余計に取られることになるのですね。
 この雑誌、相変わらず本文は何の役にも立たないつまらないものですが、最後の最後にこんな面白い「記事」が載ってました。

 なんか「いまさら?」って感じですが、月刊誌だとこんな間抜けなタイミングになってしまうんですね。それ以上に、この文章の間抜けなこと。いや、別に「あくまでその音楽を試聴したうえでの批評・記事であり」の後に「作曲者が誰であっても、あくまでその音楽を対象に批評・記述した」と、全く同じ意味のセンテンスをつなげる、とてもプロとは思えない美しくない文章力を嗤いたいのではなくて、そんな、誰が読んでも本気にするわけがないことを堂々とこういう場所に書く神経を、あざ笑いたいのですよ。この雑誌の中には、そのような「批評」が全くないとまでは言いませんが、こんなに自信を持って言い切れるほどの、自分のライター人生を賭けるぐらいの意気込みで書いたものなどはほんの少し、それ以外は、レコード会社から渡された資料を上手にコピペして、いかにその商品が素晴らしいものであるかをとうとうと語り上げる、という、単なる宣伝記事に終わっているものでしかないはずです。最も大切なのはレコード会社の意向、「音楽」や「作曲家」は二の次、というスタンスで作られている雑誌がこんなことを書いても、しらじらしいだけです。
 さらに「本誌は音楽専門誌であり、同氏の経歴や境遇を端から疑うことは本誌のスタンスではありません」ですって。「音楽専門誌」ですらない、単なる「音楽宣伝誌」がよく言うよ、とは思いませんか。レコード会社から頼まれたインタビューの相手を疑うなんて、そもそもあり得ませんって。「スタンス」以前の問題ですよ。
 この中の「2011年11月号」という、そのインタビューが載っているバックナンバーが、たまたま手元にありました。

 これを読むと、ああいうことがあったから、というのではなく、こういう雑誌での「インタビュー」がどういうものなのかがとてもよく分かります。インタビューを行った山野雄大さんという「ライター」は、しっかり資料は読んでるし、おそらく著書だって読んでいるのでしょう、とてもこの場にふさわしい「いい仕事」をしているのではないでしょうか。つまり、そこでは「現代音楽を学びたくないから、音楽学校へは行かなかった」というような、ツッコミどころ満載の経歴があるというのに、そういうことには一切触れず、ひたすらこの「作曲家」の述べることを、いかに感動的な文章にまとめるかという点にのみ、腐心しているようでした。
 たまたまこんな結末を迎えたために、これがいかにむなしいインタビューであったかがはっきり分かるのですが、実際にこういう世界に片足のほんの爪の先端だけを突っ込みかけていたことがある私としては、こういう媒体での記事の基本はみんな同じだ、という気がしてなりません。
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by jurassic_oyaji | 2014-03-22 22:21 | 禁断 | Comments(0)