おやぢの部屋2
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吉田ヒレカツ再開!
 東野圭吾の文庫本が久しぶりに発売になりました。新聞に「ついに解禁」などとあったので、買ってきました。
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 奥付を見ると2009年に発行されたもの、同じぐらいのものが1年前に出ていたので、これは「解禁」が遅かったのかな、と思って読み始めてみたら、これはおそらく別の意味での「解禁」だったのではないか、という気がしてきました。つまり、細かいストーリーは書くわけにはいきませんが、単に物語の描写だけだと、最初のあたりのシーンがあの大震災を思わせるようなものなのですよ。もちろん、書かれたのはその前ですからそんな意志は全くなかったはずですが、やはり、これを読むとちょっと辛くなる(私も、あの頃を思い出して、ちょっと辛くなりました)人がいるのではないか、ということを考慮して、通常より「解禁」を送らせたのでは、という気がします。
 もちろん、4年ぶりの「掘りたいかい?」が開かれたように、もはやそんな小説の描写でもやり過ごせるようになったこの頃ですから、この間掘った最後のタケノコを使って、また青椒肉絲を作りましたよ。今回は赤ピーマンを混ぜてみました。やはりタケノコは少し固めでしたが、おいしかったですよ。
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 この季節の仙台のお祭りと言えばきのうの「青葉まつり」ですが、そのまさに本祭が行われている同じ時に、某合唱団の定期演奏会がありました。曲目はブラームスの「ドイツ・レクイエム」、それを、きちんとオーケストラを入れて演奏するというので、お祭りなどには行かずに聴きに来ました。しかし、やはりお祭りに行ってる人の方が多かったようで、会場の萩ホールの駐車場は、開場時間を過ぎてもまだまだ空きがありますよ。普通だとここが一杯になって、前の方の臨時のスペースに入れさせられるものですが、こんなのも珍しいですね。おそらく、客席もガラガラでしょう。
 予想通り、2階席などは私が座った最前列などは4、5人ぐらいしかいませんでしたよ。下をのぞくと後の方はなんとか入っていますが、前の方はガラガラ、バルコニーも上手には2人しかいませんし。それよりも、ステージの上には、山台には合唱用の椅子が並んで、その前にはオーケストラ用の椅子があったものが一部かたづけられて、そこにピアノが置いてありました。たしか、きのうの曲目は「ドイツ・レクイエム」だけだったはずですが、渡されたプログラムには、その前にメンデルスゾーンやリヒャルト・シュトラウスの歌曲が書いてあります。ということは、合唱に編曲されたものでも、最初に歌うのでしょうか。
 と思っていたら、演奏会が始まって出てきたのはソプラノのソリストでした。いやあ、これはソロのステージだったのですね。リートを普通に歌うというだけのことだったのですよ。これは完全なサプライズ、生では聴いたことのないシュトラウスなど、楽しみです。でも、どうもこの人は私の趣味ではありません。確かに立派な声ですが、もうちょっと賢い歌い方をしてくれないと、私の琴線に触れることはありません。正直、これを聴いてげんなりしてしまいました。
 本番のブラームスは、合唱の出だしから、まさにこの合唱団ならではのピュアなサウンドが堪能できました。ただ、オケの弦楽器があまりに少なすぎて(4.4.4.4.3)、いまいち消化不良という感じ。実は、震災以来全く原稿を書いていなかったヒレカツ先生が、この演奏会にもいらしていて、タケノコ掘りと合わせたかのように4年ぶりの「音楽展望」を書いてくれました。これもすでに「かいほうげん」のバージョンが出来ているので、こちらから読むことが出来ますよ。先生もまた活動再開でしょうか。
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by jurassic_oyaji | 2014-05-19 22:25 | 禁断 | Comments(0)