おやぢの部屋2
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カバー・ポップス
 前回映画を見に行った時には、私は一番後ろのど真ん中に座ったのですが、そのスクリーンはちょっと変わった座席配置になっていて、私の席の隣に出入り口がありました。つまり、そこだけちょっとした壁に仕切られる形になっているので、私の右側はその壁、誰も座っていませんでした。ですから、最後列はそこで途切れて、「壁」の向こうにもう1ブロックあるという感じになっています。と、その一番近いところに座っている人に、何か見覚えがあります。横顔しか見えないのでちょっと自信はないのですが、それはどうもニューフィルのヴィオラの人のようなのですね。私は力を入れてその人に視線を送ったのですが、全く気が付く気配がありません。あちらがちょっとでもこっちを向いてくれれば確かめられるのに。終わってから、近くに行こうと思ったら、もうそこにはいませんでした。まあ、練習の時に本人に確かめてみましょう。しかし、METのライブビューイングを見に来るなんて、かなりの「通」だったんですね。
 同じ映画館では、もちろん「Frozen」も大ヒット公開中だったはずですが、私は見る気にもなりません。最近のディズニーのキャラクターには、どうもなじめないのですね。表情がリアルになったと同時に、とても不快に感じられてしまうのですよ。特に、眉の間にしわを寄せるという表情が、いやでたまりません。なんか、人に媚びているような気がしてならないのです。
 とは言っても、これだけヒットしていると、主題歌などはいやでも耳に入ってきます。一番有名な「Let It Go」などは、本屋さんに行ってもかかっていますからね。これが面白いことに、オリジナルのイディナ・メンゼルの英語版以外にも、吹き替えように用意された松たか子の日本語バージョンもあるのですね。そのどちらもヒットしているようですし、もう一つ、May J.のバージョンも日本語版の最後で流れるようで、これも良く聴きます。というか、きのうの「かえれま10」にゲストで出ていた時に歌っていたのですがね。
 そのMay J.バージョンを聴いて、なんだか他のバージョンとメロディが違っているのが気になりました。確かめてみたら、こういうことです。ネットで探した楽譜を、原形をとどめぬほどに加工したのが、これ。

 これはサビの部分、というか、この曲でキャッチーなのはここしかないのでは、と思うのですが、オリジナルがこの形。1回目の「Let it go, Let it go」では赤字の部分が同じ音ですが、2回目では「it」が6度上の音になっています(赤い四角)。しかもそのあとの「go」の音にはトリルの装飾が。こうすれば、1度目よりも2度目の方が盛り上がって、より広がりが出てくるという憎い工夫ですね。
 ところが、May J.バージョンでは、ここが2回とも同じなんですよ。なぜこんなことになったのか、まあ「カバー」にはありがちなことだと片づけてしまうのは簡単ですが、さっき言った作者の「工夫」へのリスペクトがなくなってしまっているカバーというのは、どうなんだ、と思ってしまいます。
 まあ、そんな些細なことはどうでもいいのですがね。だいたい、この世界では、オリジナルに忠実にカバーしようとする風潮はまるでないのですから。いや、本人がセルフカバーをする時でも、別のメロディで歌われたりしますから、オリジナルを信奉している人はガッカリしてしまうことでしょう。
 その点、松たか子は、オリジナルにとても忠実に歌っているような気がします。これこそ「日本語カバー・ポップス」の鑑ですね。そうなんです。今では全く廃れてしまった、1960年代に日本中でヒットしていた外国のポップス(今では「洋楽」といいます)を日本語で歌うという一大ムーブメントが、ここにきて華々しく復活するとは。知ってます?弘田三枝子とか飯田久彦といった当時のアイドルを。飯田久彦なんかは、今ではレコード会社の取締役ですって。
 あ、今日の練習で確認したら、映画館にいた人はやはりご本人ですって。
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by jurassic_oyaji | 2014-05-27 23:46 | 禁断 | Comments(0)