おやぢの部屋2
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プロモーション

 竹内まりやの新しいアルバムがリリースされましたね。今日はその発売日ですが、私のところにはすでに昨日のうちに届いていました。それはネット通販で買ったものですから、当然発送したのはその前、お店にはいったいどのぐらい前に入荷しているのでしょうね。まあ、そんな感じで、「発売日」などはあってないようなものですね。だけど、それは決して口に出してはいけないという「お約束」が、社会にはあるのですよ。
 そういうお約束には、色んなところでお目に書かれます。そのニューアルバムのプロモーションで、アーティストの竹内まりやは、この発売日の前後に合わせて全国を駆け回り、各地の放送局でラジオ番組などに出演することになります。もちろん、それはかなり前から始めていることで、この日に合わせて一斉にオンエアさせるために収録されているのですね。彼女ぐらいのビッグネームだったら、そんなことなんかしなくても、楽々売れるのではないか、と思うのですが、そうもいかないようですね。それこそ、少し前までの演歌歌手のように、地道にレコード店をまわって、繁華街のお店ではカラオケをバックに新曲を歌う・・・・いや、そこまではさすがにないでしょうが、ほとんどそれに近いようなことが行われているのでしょう。なんせ、今はCDのような「フィジカル」な媒体は、とんと売れなくなっているようですからね。
 昨日も、練習に行く時の車の中で、そんな、少し前に収録されたようなインタビューを、ローカル番組の中で流していました。番組のDJと、ゲストである竹内まりやとの対談、という形ですね。そこでまずDJが、「今日は、ようこそいらっしゃいました」と、型どおりの挨拶を行います。それに応えてゲストは「こちらこそ、お招きいただいてありがとうございました」と、返します。これが、そんな「お約束」の典型的な形ですね。実際の話、ラジオ局が、新しいアルバムを出そうというミュージシャンを「お招き」することなどはあり得ません。全てはミュージシャンのサイドが手をまわして、各地の放送局に「出させてもらう」ために働きかけ(そのためには、なにがしかの対価も提供されるのでしょう)、そこで出来上がったスケジュールに従ってミュージシャンがその番組に出演、そこでアルバムの中の音源を流しつつ、毒にも薬にもならないことをしゃべる、というのがプロモーションというものなのですからね。しかし、あくまで聴いている人には、放送局がその大物ミュージシャンを「招いた」というように思わせなければ、身も蓋もありませんから、さっきのような挨拶になってくるのですね。
 つまり、そういう「ゲスト」が出演する時には、それは100%アルバムやらコンサートの宣伝のために「招かれた」ということになるのです。今のラジオ局(テレビ局でも「バラエティ」と呼ばれている部分)では、番組の大半が、そんな「宣伝」で埋め尽くされています。それを、普通は何も気づかないふりをして聴き流す「お約束」が、やはり社会の中ではしっかり出来上がっているのでしょうね。私は、竹内まりやは大好きなアーティストですが、そんな「お約束」にどっぷりつかって「お仕事」をしているのを見ると、とても悲しい思いに駆られてしまいます。もうこの世の中は、単にアーティストとファンとの間の暖かい心の交流だけでは成り立たないものになってしまっていることに気づかされるからです。
 その竹内まりやがゲストだったラジオ番組では、彼女が「達郎の母親の実家が仙台なんです」と言ったら、DJは本気で「それ、本当ですか?」と聞き返していましたね。このDJも、実はミュージシャン、仙台在住のミュージシャンでそんなことも知らない人がいるなんて、信じられません。それより、せっかく「お招き」したのですから、そのぐらいは前もって予習しておくことが、こういう「お芝居」を続ける時の最低のマナーでしょうが。いや、あるいは「知らない」と言ったのがフリだったりして。世の中、さらに手が込んできてます。
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by jurassic_oyaji | 2014-09-10 21:34 | 禁断 | Comments(0)