おやぢの部屋2
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「レオノーレ第3番」の代吹き
 「後宮」の話は、まだまだ尾を引きます。このオペラはよく聴いていたものですが、実際に楽譜を見たことは「序曲」以外にはありません。それは実際に演奏したことがあるのですが、フルート奏者はピッコロと持ち替えで1人しか必要ではありませんでした。それが、この間の2日目にオケ・ピットが見渡せる席で木管をつぶさに観察していると、フルート・パートには2人座っています。確かに、最初の頃はピッコロとフルートは一緒に演奏するところはありませんから、1人でも大丈夫のはずなのに、と思っていると、フルートが2本の曲が出てきましたが、その時にはオーボエ・パートがお休みでした。ということは、おそらくこの曲が初演された頃には、フルートとオーボエを持ち替える人が2人と、ピッコロが1人、という編成だったのでは、という気がしてきました。確かに、例えばト長調のフルート協奏曲では、1、3楽章はオーボエ2本だけなのに、第2楽章だけフルート2本ですから、これは間違いなく持ち替えです。ハ短調ミサでも、1曲だけフルートが出てきますが、これもオーボエ奏者の持ち替えであることは明らかですし。
 と、納得しかけたのですが、第2幕になると、フルートとオーボエがともに2本、というのが出てきました。こうなると、やはりきちんと2人ずつ用意されていたのでしょうか。さらには、その幕の最後のあたりの「バッカス万歳」では、それにさらにピッコロが加わります。仙台フィルさんはフルート・パートは2人のままでしたが、あとでスコアを見てみたら、そこは本当は3人必要なところでした。これは、何か特別な理由があったのでしょうね。誰か、その辺の事情に詳しい方は教えてください。
 スコアを見て驚いたのは、ピッコロはなんと「G管」という指定があったことです。これも、本当はどんな楽器なのか、知りたいものです。確かに、序曲では下のCまで(もちろんinC)書いてありますから、これはいったい何なのだ、と思っていたのですが、たしかにG管だったら楽に出せる音なのでした。ネットには、こんな写真がありました。
「レオノーレ第3番」の代吹き_c0039487_17244517.jpg
 ところで、今回の「かいほうげん」は、Fさんにお願いしてあったJAOのレポートも届き、今度の指揮者練習の時には発行出来るように作成中です。いや、実はもう殆ど出来上がっているのですが、新入団員のうちの一人だけ、まだ写真が撮れてなかったので、それを撮る必要がありました。その最後のチャンスが、今日の練習日だったのですね。しかし、木曜日ということもあって、その人は欠席でした。となると、写真が掲載出来なくなってしまいますが、実はこの方は以前にもニューフィルに入っていたので、探してみたら最初に入団した時の写真が見つかりました。仕方がないので、その15年前の写真で我慢していただくことにしましょう。
 いや、そんな写真なんか撮っているヒマもないような、今日はあわただしい練習でした。というのも、1曲目の「レオノーレ第3番」は私は降り番なので少しゆっくり、しかし、まあギリギリ音出しには間にあうぐらいの時間に行ってみました。演奏しなくてもいろいろ準備があるものですから。そうしたら、オーボエの人が、フルートの人が急に来れなくなった、とあわてていました。私のところには何も連絡がなかったのに、とiPhoneを見てみたら、1時間前に出したメールがやっと届いていました。こういうことが良くあるんですよね。しかも、他の人はみんな遅れるというので、その、ものすごいソロが入っているパートを吹くのは私しかいませんでした。もう本当にぶっつけ本番、でも、なんとかそのソロも無事に乗り切ることが出来ましたね。でも、その緊張感は大変なものでしたよ。
 練習が終わる頃に、つい最近団内でご結婚された方のお子さんが、無事誕生というニュースが伝えられました。いやぁ、絶妙のタイミング、これで写真でも手に入れば、「かいほうげん」のトップを飾ることが出来ますよ。ほんとに、こればかりは発行寸前まで油断が出来ません。
by jurassic_oyaji | 2014-09-18 23:54 | 禁断 | Comments(0)