おやぢの部屋2
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痴漢とワーグナー
 この前書いた「アベノミクス」ではありませんが、こういうおかしな言葉を何とか正当化しようと躍起になっている人というのは確かにいるものです。というか、かつてはおかしかった言葉でも、何度も繰り返し使われているうちに、人々はそれを「おかしい」と感じなくなってくる、ということが言葉の世界にはあるようです。例えば、「痴漢」という言葉(いえ、別に「アベノミクス」と「痴漢」の間に何か意味を持たせようという下心は全くありませんからねっ)。
 私の言語感覚では、「痴漢」というのは「女性にみだらなことを行う男」という意味でした。この「漢」には「男」という意味がありますから、そういう意味で使われている言葉は、「悪漢」とか「巨漢」、「熱血漢」など、たくさんあります。それぞれ「悪い男」、「巨大な男」、「血が熱い男」という、そのまんまの意味ですね。
 ところが、最近ではテレビなどで頻繁に「痴漢をする」とか「痴漢される」という言い方を耳にします。本来は「男」だったものが、その男の「行為」にまで意味が広がっているのですね。実際、WIKIなどではしっかりそういう意味であることになっていますから、もしかしたら国語辞典ですでに「そういう意味でも使われる」と書かれているものがあるかもしれませんね。まあ、そんな風にいい加減なものが「言葉」なのですから、別にそれに反対することはあまり意味がないのでしょうが、「痴漢」だけは許せません!(2つの意味が込められています)
 あとは、「意味」ではありませんがちょっと気になっているのが「ぴーえむにてんご」という言い方ですね。もちろん、中国からやってくる大気汚染物質の「PM2.5」のことなのですが、これは普通は「ぴーえむにいてんご」と言いません?確かに「2」は「に」ですが、我々日本人は小数点の前に来る数では「にいてんご」、「ごおてんご」のように「にい」とか「ごお」と長くして2音節になるように発音しているのですね。なぜそうなのかはわかりませんが、みんなこれに慣れているので、誰もあえてその理由を知ろうとは思いません。ですから、そこにいきなり「にてんご」とやられると、かなり戸惑ってしまうのですね。
 別の数字だと「4」に関しても厳密な使い分けがあります。これは「し」と「よん(よ)」という2通りの読みがありますが、次に数詞が来るときにはまず「よん(よ)」と読まれるはずです。「4人」、「4番」、「4円」など、「4人」を「しにん」などと読んだら別の意味になってしまいますし。
 というわけで、この間買い取ってもらうために送ったCDの査定が完了したという連絡が届いたのですが、そこには「14万円」とありましたから「じゅうよんまんえん」と読むことになります。そうなんですよ。なにしろ、買った時に5万円だったSACDボックスを10万円で買い取ってくれたんですからね。そのほかにも、同じメーカーの限定販売だった1枚もののSACDも、軒並み買った時以上の価格で買い取られていましたよ。前にも書きましたが、これらのものは別のメーカーからやはりSACDやBD-Aで出ているものですから、私にとっては何の価値もありません。それがほとんど「投資」みたいに高値で転売されたのですから、「まるもうけ」ですね。
 要は、この世界でも「骨董品」がしっかり幅を利かせているということなのでしょう。これらのSACDに高値が付くのは、決してその音が飛びぬけてよいからではなく、販売されたものが少ないために希少価値が付いた、というだけのことなのですね。特にこのボックスについてこんなことが分かってからは、このメーカーのすべてのSACDに対して疑問を抱かざるを得ないようになっていましたから、もう、こんな高値が付くのはただの骨董品だからだ、と確信できるようになりました。
 10万円で買い取られたこのボックスは、なんと16万円で販売されるのだそうです。そんなものを買った人は、きっと聴きもしないで床の間にでも飾っておくのでしょうね。いや、なまじ聴いてがっかりするよりも、その方がずっとその人にとっては幸せなはずです。
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by jurassic_oyaji | 2015-04-08 21:51 | 禁断 | Comments(0)