おやぢの部屋2
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〇井さんのコンサートが売れ残り
 うちでとっている朝日新聞には、こんな広告が連日のように載っています。ゲルギエフの指揮するミュンヘン・フィルの東京でのコンサートの広告です。東京だけで何回か開かれるコンサートの中で、ピアノ協奏曲が入っていないプログラムのこの日だけが、なかなか売れないようですね。つまり、この一連のコンサートの目玉は、そこで協奏曲を共演する某人気ピアニストだったのですよ。その人のリサイタルなどはもう発売と同時に売り切れてしまうという、超売れっ子ですから、プログラムにピアノ協奏曲が入っている日の分はかなり高額なチケットにもかかわらずすぐに売り切れたようですね。ただ、オケだけの日はほんの少しお安くなっていたようですが、こんな風にいつまで経っても在庫の山、という状態が続いているのです。最近は世界中からほんとに超一流の指揮者やオーケストラが毎日のようにやってきてコンサートを行う、というのが今の東京ですから、私から見たらかなりすごい顔ぶれではあっても、やはりなかなか売れないようになってしまっているのでしょうね。それで、主催者はそのピアニストをカップリングすれば売れるだろうと考えて、こんなコンサートを企画し、それは確かにピアニストがらみのところではうまくいったものが、オケ単品では完全な誤算となって売れ残った、という状況なのでしょう。
 なんて、よそのことを笑ってはいられないのが、この「事件」の困ったところです。実は、このオーケストラは「ピアニスト付き」で、なんと、外国のオーケストラなんかは決して寄り付かないド田舎の仙台でもコンサートを開くのですよ。最初それを知った時には、これは大変なことになったと思いましたね。ただでさえ、外国のオーケストラに飢えているこの地で、あの人気ピアニストまでがくっついてくるとなると、もうチケットなんかは絶対に手に入らないと、本気で思ってしまいました。ですから、本番は11月ですが、チケットの先行発売があるという2月末には、電話予約をしてしまいましたよ。でも、なんかあまり手ごたえがなくて、電話は一発でかかってしまって簡単にチケットも手に入ってしまったのには、ちょっと拍子抜けしてしまいましたね。しかも、座席が前から3列目なんてとんでもないところでしたからね。まあ、そういう発想なんでしょう。あくまでお目当てはピアニストですから、そのお姿がよく見える舞台に近い席が、「いい席」と認識されているのですからね。
 しばらくして、一般発売も始まりましたが、まあ、もうチケットは手に入っているのでそれは全く興味はありませんでした。そして、発売されてからかなり経ってから、たまたまプレイガイドの近くに行ったので、果たしてどのぐらい売れたのか見てみました。そうしたら・・・
 いやあ、びっくりしましたねえ。チケットはほとんど売れていなかったのですよ。オーケストラを聴くにはベストだと思えるようなところでも、まだまだたくさん残っていましたよ。これは全くの予想外の展開、こんな事だったら、あせって先行で買う必要は全くなかったではありませんか。それよりもはるかにいい席が、こんな時期にまだまだ選び放題で残っているのですからね。
 やはり、売れなかった原因は、あまりのチケットの値段の高さでしょう。おそらく、その金額は、そのピアニストのコンサートだったら少しぐらい高くても行くわよ、というような熱心なファンでさえ、一線を越えてしまったと思えるほどのものだったのでしょう。物事には限度というものがあるのですね。主催者はそれを完全に読み誤っていました。ざまあみろ、です。
 それにしても、仙台ではちゃんとしたオーケストラを聴くことが出来ない、という状況は、どんどんひどくなっています。全国に「ちゃんとした」コンサートホールがたくさん出来ているのですから、わざわざそういうものが1つもない仙台でコンサートを開く理由はない、というのが、その原因なのは明らかです。一時盛り上がった、コンサートホールを作るという話はどうなったのでしょう。まあ、あれはかなり胡散臭い企画でしたから、実現できなくてよかったのかもしれませんが。
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by jurassic_oyaji | 2015-06-25 21:55 | Comments(0)