おやぢの部屋2
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クラシック界で有名な「ペトレンコ」は3人
 おなじみ、ナクソス・ジャパンの「帯解説」でよく見かける間違いが、「普及の名作」というやつです。別にこのレーベルのCDだけたくさん買っているというわけではないのですが、その帯に書いてある文章を読んでいると、これがよく見つかるんですね。もちろん、正しくは「不朽の名作」でしょう。どんなに年月が経ってもその価値が朽ちることはない、というぐらい本物の名作だ、という使い方です。でも、これだけ頻繁に「普及の」が続くと、もしかしたらそっちの方が正しいのかな、と思ってしまいますね。考えてみれば、「名作」が故に「普及」したのだ、という考え方でもいいんじゃないか、という気がしませんか?やっぱり、多くの人に聴いてもらえる、つまり「普及」してこその「名作」でしょうからね。現に、本当は「懇切丁寧」なのに、某家電店があまりに「親切丁寧」と連呼するもので、そちらの方が正しいと思っている人が出てくるようなこともありますからね。
 でも、まあ言葉なんてものは、長い間にはどんどん変わっていくものですから、こんなことに目くじらを立てることの方が、本当は間違っているのかもしれませんね。現に、恐ろしいことですが、以前は「まさか」のあとに否定形が来ない言い方にはものすごい抵抗があったものが、最近ではそれほど気にならなくなってしまっていますからね。とは言っても、他人が使っている分にはまあまあ許せますが、私が言ったり書いたりするときには絶対に使いませんけどね。同じように、絶対に使わないぞ、と決めているのが「真逆」と「世界観」という言葉です。あ、「世界観」というのは、本来の「世界の見方」という意味ではなく、「独特の世界観」みたいな形で使われる場合です。どう違うんだ、と疑問を持つような人には、そもそも説明しても分かるはずがありませんけど。
 結局、いくら頑張ってみても、いずれはそのような「間違った」ものが「正しい」ものとされてしまうのが、言葉というもの、それが端的に反映されているのが「国語辞典」なのでしょう。最近では、辞典というものは、そのように間違っていても次第に世の中に受け入れられていったような言葉まで取り込んで、どんどん変わっていくものなのですからね。
 そんな、変わっていく言葉に対応して、日夜改訂作業が継続されているのが国語辞典の世界だということを知らされたのが、最近文庫化されたので読んでみた「舟を編む」。です。それぞれの登場人物のキャラが非常に分かりやすくて、とても面白く読めました。
 そんな、言葉よりはもっと早いスピードで変わっているのが、世界のオーケストラや指揮者です。今まで、そういったものを広範囲に紹介した「辞典」的なものは、例えば音楽之友社のムックというような形で適宜出版されていましたが、そんなものはすぐに役に立たなくなるほど、今の指揮者のポストの異動は頻繁に行われています。たぶん、そのムックの一番新しいものは2009年に刊行されたもののはずですが、それから6年ぐらいしか経ってはいないのに、もうほとんどそこに書かれていたデータは使えないものになっていますからね。音友がそういうものをその前に出していたのが2002年でしたから、まあ7年ぐらいのサイクルで、それこそ国語辞典のように「改訂版」を出そうとしているのではないか、という気はするのですが、そうなるとおそらく今頃は来年あたりの発行を目指して、多くのライターさんが原稿を作っている最中なのでしょうか。
 しかし、そんな悠長なことをやっていたのではとても間に合わないのが、現実の世界です。何とかならないのか、と思っていたら、音友以外の月刊誌でこんなのが出ていました。
 これは、そんな、「今知りたい」最新の世界の指揮者の動向が、とても詳しく載っている、まさにムック以上に価値のあるものでした。これがあれば、とりあえずしばらくの間は世の中の動きから取り残されることはないでしょう。
 これは、例のベルリン・フィルの新しい指揮者を選ぶ選挙がうまく行かなかった直後に締め切られたものですから、そのあとに起こったことまではフォローできていません。しかし、その「結論」を知ったところでこれを読んでみると、とても興味のあることがたくさん発見できます。やはりペトレンコは選ばれるべくして選ばれたのですね。
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by jurassic_oyaji | 2015-07-05 21:41 | 禁断 | Comments(0)