おやぢの部屋2
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60回記念定期のチラシづくりが佳境に入っています
 夕方、車で家に向かっていると、真正面の曇り空の中に飛行船が浮かんでいるのが見えました。最近あまり見かけないと思っていたら、まだちゃんとやっていたんですね。この方向だと、自宅の玄関前から写真が撮れそうだったので、急いでエレベーターを昇って行ったら、予想通り真正面にありました。カメラはいつも持っているので、まずスタンダードのデジタルズームで何枚か撮ってみたのですが、やはりデジタルでは物足りないので、家に入って200㎜の望遠レンズに交換して撮ったら、こんなにはっきりと撮れました。
 ちゃんと籠の中に人がいるのが分かりますね。それと、先っちょから長い紐が2本垂れているのも見えます。これは、たぶん着地するときに、地上にいる人がこの紐を引っ張ってどっかにしばりつけるのでしょうね。「もやい綱」ってやつですね。なんせ飛行「船」ですからね。
 この前に制作中だった、「杜の都 合奏団」のプログラム原稿は、めでたく納品が終わりました。実は、あれを書いた時点ではほとんど出来上がっていたのですが、それを少し寝かせておいてみたのですね。そうしたら、なんとなくマニアックなところが鼻につくようになってきました。なにしろ、メンバーがマニアックな人揃いですから、それなりに小難しいことをまず書いてみたのですが、やはり、これでは私が読んでもちょっと辛いな、と思えるようなものになっていたので、その部分だけちょっとフランクなものに直して、最終稿としてみました。それでも結構なマニアックぶりであることに変わりはないのですが。
 これでやっと肩の荷が下りたな、と思っていたら、今度はニューフィルの印刷担当のOさんから、またまた原稿を頼まれてしまいました。これは、一応Oさんが作ったものがあって、それを少し見栄えを良くするというだけの仕事、言ってみれば「マスタリング」みたいなことなのですが、やはり多くの人に見られるものですから(チラシは16,000枚印刷します)手は抜けません。これも、一旦送っては見たものの、何かと気になるところがあって、今朝になって改訂版を送ることになってしまいました。
 そこで問題になったのが、今回の曲目の中の、スメタナが作った「モルダウ」という曲のタイトルです。ご存じのように、これはチェコの国内を流れるエルベ川の支流「モルダウ川」の流域を描写した交響詩なのですが、その「モルダウ川」という名前はチェコ語ではなく、オーストリアに統治されていたころに由来するドイツ語での名前なんですよね。チェコがしっかり独立した今となっては、そんなよその国の言葉ではなく、チェコ語で「ヴルタヴァ川」と呼びたくなるのは当然のことです。ですから、この曲の名前も本来だったら「ヴルタヴァ」と呼ばれるべきものなんですよね。楽譜には、この2つの名前が両方とも印刷されています。最近では、CDでも最初から「ヴルタヴァ」と表記しているものもないわけではありません。
 しかし、やはりクラシックの世界では昔からなじんだものは、そう簡単には直せない、という頑固なところがいつまでたってもなくなりません。それこそ「杜の都」で今度演奏するメンデルスゾーンの交響曲だって、今つけられている番号はただの出版順のもので、決して作られた順につけられたものではないのですからね。そんなことはみんな分かっているし、現に「正しくはこういう順番ですよ」と言っている人はいくらでもいるのに、やはり「正しい」番号で呼ぶことにしましょう、という勇気のある人はなかなか現れません。シューベルトの、以前は「8番」と呼ばれていた「未完成」の交響曲が、「7番」と呼ばれるようになるまでには、いったいどんだけかかったことでしょう。それでも、やはり馴染みやすさを優先させてあえて「8番」と表記しているレーベルがいまだにありますからね。
 ですから、私としてはそれこそ勇気をもって「ヴルタヴァ」にしたかったのですが、やはりそれはまだ世の中的には早すぎるような気がして、今回は「モルダウ」で行こうじゃないか、と提案しているところです。ただでさえ認知度の低い「レニングラード」のカップリングが「ヴルタヴァ」なんて聞いたこともない名前だったら、お客さんも引いてしまいかねませんからね。
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by jurassic_oyaji | 2015-07-09 22:16 | 禁断 | Comments(0)