おやぢの部屋2
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Munich Opera Horns
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Antonia Schreiber(Hp)
Kent Nagano/
Audi Jugendchorakademie(by MartinSteidler)
Munich Opera Horns
FARAO/B 108084




どこを探してもアルバム・タイトルらしいものが見つからないので、とりあえずメイン・アーティストと思われる「ミュンヘン・オペラ・ホルンズ」をタイトル代わりにしておきました。ジャケットにはそのほかに指揮者と合唱団、そして作曲家の名前が6通りほど印刷されていますが、そこが一番先に書いてありましたから。しかし、ブックレットの最初のページやインレイの表記では、「アウディ・ユーゲントコールアカデミー」が一番上にあるので、それがメインなのかな、とも思えてきます。その違いは結構重要、このCDはホルン・アンサンブルのアルバムなのか、合唱団のアルバムなのか、という違いですからね。
でも、代理店の「キングインターナショナル」のインフォには、「2つのオペラ作品を合唱と10本のホルン用に編曲し」とはっきり書いてありますから、これは間違いなく合唱団のアルバムなのでしょう。きっとオペラの中の曲を、それこそクリトゥス・ゴットヴァルトのように編曲して、合唱と、そしてホルン(「10本」というのがすごい!)を加えて演奏しているのでしょう。それはとても興味がありますね。
ところが、前半のブラームス、シューマン、シューベルト、そしてストラヴィンスキーの、それぞれ2本から4本のホルン(ブラームスではハープも)が加わった「合唱曲」を楽しんだ後に、まずワーグナーの「聖金曜日の奇跡」が始まると、確かに「10本」のホルンによる勇壮な音楽は聴こえてきますが、どこまで行っても編成はそれだけ、最後まで合唱が出てくることはありませんでした。さっきの「キングインターナショナルのインフォ」は、全くのデタラメだったのですよ。まあ無理もないと言えば言えないこともありません。なんせ、担当者がこういうインフォを作る時には資料だけ読まされて音も聴かずに書かなければいけないというようなケースはざらですから、ついいい加減なことを書いてしまうことだってあり得ますからね。
とは言っても、結果的にはこれは明らかな「誤報」、そしてCDを買ってしまった人にとってはそれは紛れもない「欠陥商品」なのですから、販売店としてはこの事実が明らかになった時点では何らかのアクションを取るべきだったはずです。それがまっとうな商売というものではないでしょうか。まあ、この業界はまっとうではないと言ってしまえばそれまでですが。
もちろん、これは別にこのCDを制作した人の責任ではありません。これはこれで、なかなか興味深いものではあります。ケント・ナガノは2013年までバイエルン州立歌劇場(つまりミュンヘン・オペラ)の音楽総監督を務め、現在は今を時めくキリル・ペトレンコがそのポストにあります。ですから、これはその前に録音されたものです。このオペラハウスのオーケストラの9人のホルン奏者にもう一人のゲストを迎えて、フランツ・カネフツキーによって10人のホルンのために編曲されたワーグナーとシュトラウスが最後に収録されています。「聖金曜日の奇跡」をホルンだけで演奏するのはちょっと苦しい気がしますが、「ばらの騎士」では、なかなか気のきいた編曲が楽しめます。なんたって、この長いオペラの最初と最後だけはきっちり押さえているのですからね。はっきり言って無駄なリリシズム全開の、第1幕の「テノール歌手」のアリアまでしっかり入っていますよ。
前半の合唱曲は、ブラームスの「4つの歌」と、ストラヴィンスキーの「4つのロシア農民の歌」は女声だけ、シューマンの「狩りの歌」とシューベルトの「森の夜の歌」は男声だけという編成です。名前の通り、同じバイエルン州の大企業、メセナにも積極的な自動車メーカー「アウディ」が作った合唱団の女声はいかにも「若い」人たちの初々しさが感じられますが、男声はベースがなんとも情けなくて、がっかりさせられます。もっとユルい曲の方が、この男声には合うで

CD Artwork © FARAO classics
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by jurassic_oyaji | 2015-07-16 20:14 | 室内楽 | Comments(0)