おやぢの部屋2
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末廣さんも、「レニングラード」と「モルダウ」の共通項は「郷土」ですって
 きのうは、久しぶりに末廣さんとの指揮者練習でした。今回の曲目は、末廣さんが「ぜひやりましょう」ということで取り組むことになったショスタコーヴィチの交響曲第7番「レニングラード」ですから、おそらく末廣さんは全開の熱意でこの曲の良さを説きつつ、仕上げていくことになるのでしょう。チューニングが始まったころに、すでにステージ脇のコントラバスのあたりで談笑しているのは余裕の表れでしょうか。
 おそらく、この重たい曲を演奏する前には、何かしら末廣さんの「主観的な思い」が述べられるのではないかと思っていました。なにしろ、曲が決まった時には「ぜひやるべき曲です!」とまでおっしゃっていたのですから、当然その根拠を語らなければ片手落ちです。でも、末廣さんはいきなり、「ショスタコーヴィチは全部の音符をノン・アクセントで演奏してください」と、「音楽的」な話から入ってきましたよ。そのあとは、冒頭のユニゾンのテーマを、その指示に従った弾き方になるまで延々と繰り返します。これが、末廣さんのショスタコに対するこだわりだったのでしょうか。
 そのあとも、適宜その指示を徹底するために何度も何度も止めつつ、長~い第1楽章が終わりました。ここで休憩です。もうこれだけでヘトヘト、覚悟はしていましたが、この感じで最後まで行くのだったら、かなり大変です。
 でも、そのあとは割とあっさり、3楽章が終わったところでまた休憩が入るのだな、と思っていたら、そのまま4楽章に入ってしまいましたね。結局最後までやったところで、ショスタコは終わりです。予定より1時間も早く終わってしまいましたね。
 そうしたら、「5分休憩して、『モルダウ』」なんて言って引っ込んでしまいましたよ。まあ、早く終わるのはいいのですがこれではあんまりなので、休憩だけはもっと長く取ってもらうことにしましたよ。
 まだ休憩中なのに、末廣さんはスコアのチェックのためにステージに出てきたので、この際だからと、気になるところを解決させておこうと思いました。最後の部分でのピッコロの「オクターブ上げ」についてです。私が、「あそこのピッコロ、どうしましょう?」と聞いてみると、末廣さんは「ピッコロで違ってるとこ、ありましたっけ?」と、予想外の答えです。「ベーレンライター版も参照している」ということだったので、当然これは知っていて、その上でどういう処置をとるのか聞いてみたかったのと、あわよくば「現行版」での演奏を勝ち取ろうと思っていたのですが、そういうわけにはいかなくなってしまいました。末廣さんはその形のピッコロをまだ聴いたことがなかったそうで、「じゃ、ちょっと聴かせてみてくださいよ」と、私にとっては最悪の展開になってしまったではありませんか。完全に読みを外しました。まさに「藪蛇」ですね。
 仕方がないので、休憩中に猛特訓、何とかハイGisの6拍伸ばしという、替え指に頼らないと絶対に吹けない難所はクリアできました。
 終わったところで、ピッコロに関して何か指示があるのかと思ったら、末廣さんは全く別のことをしゃべり始めました。「モルダウ」は、確かに川の流れを描写したものだが、それよりも肝心なのは「郷土」への思いだ、というのですね。一瞬ドキリとしましたが、それに続けて、「レニングラード」も、やはり根っこは違っても、本質は「郷土」だ、と言い切った時には、心の中で「やった!」と叫んでしまいましたね。この「郷土」という言葉は、今回のチラシ用に私が作ったキャッチコピーそのものではありませんか。「レニングラード」と「モルダウ」をつなぐ共通項は「郷土」だということで作ったコピーが「郷土(ふるさと)に寄せるそれぞれの熱い思い」ですから、まさにど真ん中で末廣さんの考えとリンクしていたのですよ。うれしかったですね。
 そのあとピッコロの件を聞きに行ったら、「高い音が聴こえて、よかったね」と、あっさりこのオクターブ上げに決まってしまいましたよ。もしこんなことが本番でも楽々クリアできるようになっていたら、私は「ピッコロ吹き」にだってなれちゃうじゃないですか。
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by jurassic_oyaji | 2015-08-09 20:36 | 禁断 | Comments(0)