おやぢの部屋2
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愚妻は「計算尺」を知りませんでした
 まだいちおう11月ですが、世の中的にはもう年末感が満載です。ですから、私の職場でも年末恒例の顧客向けDMの準備が始まっています。DM本体はもう完成していて、あとは印刷をかけるだけ。それをほかの中身と一緒に住所を印刷した封筒に詰めればそれで終わります。いや、終わるはずです。
 その封筒ですが、実は住所を印刷するだけではダメなんです。去年からゆうメールを使っているので、そのためのスタンプが必要になります。しかし、よもやゆうメールを使うなんて考えていませんでしたから、「別納郵便」のスタンプを大量の封筒に印刷してしまったのですよ。ですから、そこにスタンプをシールにプリントしたものを貼りつけなければいけません。去年はサービスで郵便局からもらえましたが、おそらく今年はもうライバルの「メール便」が郵便局に潰されてしまいましたから、そんな大盤振る舞いはやってくれないに決まってます。ですから、ネットで安く売っていた24面の剥離紙に、そのスタンプを1面に2個ずつ入るように原紙を作って、コピーをして使うことにしました。1面にはスタンプが2個入りますから、そこをカッターナイフで半分に切るために、なにかしっかりした定規が必要になってきました。
 そこで、引出しの中を見てみると、もうそんなものがあったことすら忘れていた、これが出てきました。これなら定規にはもってこい、作業は順調に進みましたよ。
 知ってますか?これ。真ん中の何やら目盛りの付いたまさに「定規」状のものは、「計算尺」という、今ではまず普通のご家庭では見ることのない道具です。その名の通り、「計算」が出来る「ものさし」です。
 たとえば、下の「D」という部分の目盛りの「2」のところにカーソルをあてて、そこに真ん中の赤い「CI」という目盛りの「7」を合わせて、その端(ここでは「10」)を見ると、最初の「D」の目盛りは「1.4」になってますよね。これは、「2×7=14」という掛け算を行ったことになるのですよ。電卓が出来てしまえばこんな面倒くさいことをする必要はまったくないのですが、昔はこれだけを使って複雑な計算(関数計算まで)を、現場の研究者や技術者は行っていたのですね。もちろん、電卓、そしてパソコンが登場すれば、こんなものを使う人はいなくなりますから、1970年代にはメーカーは製造をやめてしまったのだそうです。
 これを買った時にはこんな値段、今だったら、プレミアがついているかもしれませんね。
 箱には、ちゃんと「使用法説明書」というものが入っていました。それも、時代を感じさせる文章ですね。「めんどうがらずに」って言うフレーズがいいですね。
 このように、本体には竹が使われています。狂いが少ない素材ということで、日本で開発された製法なのだそうです。そして、その外側に目盛りを印刷した薄いシートが張り付けてありますが、この素材は「セルロイド」です。もしかしたら、昔は象牙を使っていたのかもしれませんが、今見てもまるで象牙のように見える素材感には驚きます。もうこうなるとまさに「工芸品」ですね。
 そんな貴重なものを、定規代わりに使うなんて。
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by jurassic_oyaji | 2015-11-20 21:44 | 禁断 | Comments(0)