おやぢの部屋2
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「未完成」と「タンホイザー」の二択でした
 今ニューフィルで練習をやっているのは、ブルックナーの「交響曲第7番」とワーグナーの「タンホイザー」序曲です。この2曲が春の定期演奏会のプログラムということですね。まあ、メインはあくまでブルックナー、この曲が決まった時には、指揮者はこれ1曲だけでいいようなことをおっしゃっていたのだそうです。それではあんまりだというので、ほとんど「付け足し」のような感じで決まったのがタンホイザーでした。
 でも、そんな「裏事情」は、決して表に出してはいけません。あくまで、最初からこの2曲以外の組み合わせはないのだ、ということで決まった曲目だと言い切らなければ、ニューフィルの広報係としては失格です。ですから、この間チラシの裏に載せるコメントを頼まれた時も、極力最初からこの2曲で行くことになっていた、というスタンスで書かせていただきました。いや、事情はどうあれ、お客さんは決して「付け足し」を聴きに来るわけではありませんからね。私にしたって、もちろんブルックナーは好きですが、それよりもワーグナーの方が昔から好きだったのですから、そんないい加減な気持ちで演奏するわけにはいきません。ですから、これはもうどんな人が読んでもこの2曲以外の組み合わせは考えられなかったようなコメントが出来上がったはずです。
 そんな風にワーグナーに肩入れするための心構えをより強くするために、この「タンホイザー」序曲について以前からきちんと調べてみたかったことを実行してみることにしました。このオペラは最初はドレスデンで上演されましたが、その後パリのオペラ座で上演されることが決まり、そのために内容を少し変えた「パリ版」という改訂版が作られたのですね。そのように、「ドレスデン版」と「パリ版」という2つの版が存在していることは知っていたのですが、具体的にどのようにその中身が違っているかは、ほとんど知らなかったので、ここできちんと調べてみようと思ったのです。とにかく、「序曲」の後半にダンス用の音楽が入るのがパリ版だ、ぐらいの認識しかありませんでしたからね。
 今回ニューフィルで演奏するのは、別に指定はありませんでしたが普通の「ドレスデン版」を使って練習は行われています。序曲のスコアも、普通に手に入るものは全てドレスデン版のはずですね。ただ、何気なくその辺にあったショルティの全曲盤(DECCA)を見てみたら、そこにはでかでかと「パリ版」と書いてありました。そこで、それをスコアを見ながら、実際にはどのように違っているのか確かめてみました。
 確かに、序曲は途中で全然違うことをやるようになっていましたね。そのうちカスタネットが入ってきましたから、これが確かに「パリ版」であることは分かります。序曲が終わってからも、そのままヴェーヌスが歌い始める前まで聴いてみました。そこで、改めて「ドレスデン版」の全曲盤(バレンボイム)を同じところまで聴いてみると、どうもこの辺も違っています。こうなると、もうちゃんとスコアを見ないとどこがどう違うかなんて、指摘できません。でも、「パリ版」のスコアなんて、出ているのでしょうか。
 そこで、DOVER版のフルスコアをAMAZONで調べてみましたが、それがどういう版なのかは全くわかりません。それに、値段が8000円以上もしますから、ちょっと引いてしまいます。「原価」はいくらなのか知るためにDOVERのサイトを見たら、たった39ドルでしたよ。でも、ここで付けられていたコメントを読むと、これはペータース版のリプリントで、「パリ版も掲載されている」とあるではありませんか。そんな風になっていたんですね。そういえば、IMSLPもペータース版だったはずだと思って確かめたら、そこにはちゃんと「Paris Version Appendix」というファイルがあったではありませんか。これをダウンロードすればいいんですよ。
 もちろん、ダウンロードは簡単にできて、今、わくわくしながらそれぞれのスコアを見比べているところです。このぐらいやっておけば、もう「タンホイザー」が付け足しだなんて、だれも思わないでしょう。
 ところで、このIMSLPは、最近ちょっとサイトの仕様が変わって、なんだかお金を払わないとダウンロードできないのではないか、と思わせられるようになってしまいました。
 でも、これは、実は15秒経つとちゃんとダウンロードを継続できるリンクが出てくるのです。
 ここの「here」というところをクリックすると、難なくダウンロードが開始されます。でも、いずれは、本当に料金を払わないといけなくなるのでしょうか。
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by jurassic_oyaji | 2016-01-13 21:49 | 禁断 | Comments(0)