おやぢの部屋2
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ハーディングの指揮は、そつのないものでした
 今年は暖冬だと思っていたら、急に寒くなって今朝はうっすら雪景色、そんな中を、私は東京に行くために駅まで車を走らせていました。東口にある定額の駐車場に止めておくんですよね。その途中で、横道から飛び出してきたバイクが曲がろうとして転んだり、交差点を曲がったところで角に自転車に乗った人が倒れていたり、やはり二輪車でも冬用タイヤは必要です。それからしばらく行ったら今度は普通の車が止まったまま走れなくなっていましたからね。きっとノーマルタイヤのままだったのでしょう。
 東京はとてもいい天気、空は晴れあがり、みんな半袖で歩いています(ウソですよ)。東京に行ったのは、コンサートを聴くためです。新日本フィルハーモニー交響楽団がブリテンの「戦争レクイエム」を演奏するというものですし、会場もすみだトリフォニーという、まだ入ったことのないホールでしたから。
 ホールは、外観は普通のビルで、入り口に行くとやっとホールの案内があるという、地味なたたずまいです。ただ、中はロビーが広く、行った時にはロビコンをやっていましたね。 私は、いろいろあって昼食を食べる時間がなかったので、その辺のコンビニで買ったパンをどこかで食べようと座るところを探していると、
 こんな、恰好な場所が見つかりました。ここだったら、ゆっくり食事が出来ます。なかなか気の利いた施設です。
 会場の中は、写真では何度も見ていたシューボックス・タイプのホールです。ただ、いつも気になっていたのが、ステージまわりのちょっと斜めになっているあたりです。確かに現物を見てもしっかりまがっているので、これはちゃんとしたポリシーに基づいたデザインなのでしょうが、なんか落ち着きませんね。というのも、正面のオルガンや側面の壁のつくりがとても重厚で落ち着きのある造形なのに(でも、壁のト音記号はダサいですね)、ここだけいかにもポップな曲がり方をしているために、ホール全体の統一感が全然失われているのですよね。別に音響的に利点があるとも思えませんし、単なるこれは建築家の道楽にしか思えません。音はとてもいいのに、視覚的にこんな醜いものを見せられるのは、ちょっと辛いものがあります。
 オーケストラは、弦楽器が14型というのが、ちょっと意外でした。これが、このオーケストラのスタンダードなのでしょうか。この曲はやはり16型、そこにさらに小アンサンブルが加わるというのが、必要な人数なのではないでしょうかね。弦楽器全体は、なんだか薄っぺらな音でしたね。というより、合唱があまりにも立派だったので、少ししょぼく感じられた、ということなのかもしれません。栗友会は初めて生で聴きましたが、こんなにすごい合唱団だったとは。ご覧のように(見えないか)男声がたくさんいて、そのエネルギーがハンパではありません。一人一人の声がちゃんとしていなければ、決してこれだけの響きは出てこないでしょうね。それが、出だしのピアニシモなんかも、ゾクゾクするほどのすごさなんですよね。
 合唱はもう一つ、児童合唱が加わります。ステージにいなかったのでどこで歌うのだろうと思っていたら、なんと私が座っている3階席のロビーで、クワイアオルガンの代用のキーボードと一緒に演奏していて、扉を開けて聴こえるようにしていましたね。1階席では確かに「天からの声」みたいに聞こえるでしょうね。私にはすぐ横から聴こえてきましたけど。これが、そんな「天使」とはほど遠い、まるで大人の女声合唱みたいな図太い声だったのには、がっかりです。この合唱団の指揮者はとても有名な人ですが、この作品での児童合唱に関しては、大きな勘違いを犯しているとしか思えません。
 ソリストは、ソプラノはロシアの人でものすごい存在感、確かにこの曲には適している声ですが、「Sanctus」なんかはとんでもないピッチでしたね。テノールのボストリッジも、予想通りのオーバーアクション、バリトンの冷静な歌い方とは全く異質でした。
 おそらく、(大人の)合唱に関しては、今までCDなどで聴いたものの中ではベストだったのではないでしょうか。でも、オーケストラは、まあ聴いたのが3階の最後列だったからかもしれませんが、熱気が全く伝わってこなかったのはさびしいですね。ただ、最後の音が消えてからも微動だにしないで、静寂が1分以上続いたのは、感動的と言えば感動的。もちろん、全曲1時間半休憩なしで通していました。終わったら、指揮者のサイン会と女子トイレの前は長蛇の列でした。
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by jurassic_oyaji | 2016-01-16 22:21 | 禁断 | Comments(2)
Commented by Hippo at 2016-01-17 23:25 x
こんばんは。

すみだトリフォニーのデザインはあまり気持ちよくないですね。娘とは「ななめのホール」で通じます。

ただ、あのサイド席はとても快適ですよ。ステージの見通しも良好ですし、座席もちゃんとステージ方向です。特に、一人席だと左右に人がいませんから、とてもゆったりと音楽に浸れます。

また、多分サイド席の下の席も、頭上が高くなり若干改善されるのかなと推測します。

シューボックス型のサイド席の問題点を解決しようとして、あの形になったのだと思ってます。(オペラシティで首を曲げ続けていて気分が悪くなり、ホールの方にご迷惑をおかけした苦い過去を思い出します)

もう少し見た目が改善されればいいですが・・・色合い等で緩和できると思うのですが。
Commented by jurassic_oyaji at 2016-01-18 08:03
Hippoさん、コメントありがとうございました。
あのバルコニー席は、前向きに1列なんですね。なんだか、「電車ごっこ」を連想してしまいました。
いつか、あの席で聴いてみたいものです。