おやぢの部屋2
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ORFF/Carmina Burana
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Sheila Armstrong(Sop), Gerald English(Ten), Thomas Allen(Bar)
André Previn/
St. Clement Danes Grammar School Boys Choir
London Symphony Orchestra & Chorus
WARNER/WPCS 13329(hybrid SACD)




かつて「EMI」と呼ばれていたイギリスのレーベルは、SACDのようなハイレゾのソフトには消極的な姿勢を示していました。しかし、なぜかその日本の子会社は、2011年ごろから積極的にハイブリッドSACDをリリースするようになりました。その際には、オリジナルのマスターテープが保存されているEMIの「アビーロード・スタジオ」のエンジニアに、デジタル・トランスファーとマスタリングを依頼していたのです。最初はそれはあくまで日本の顧客向けの仕事だったのでしょうが、しばらくするとEMI自体がそのマスターを「横流し」して、自社製のハイブリッドSACDをリリースするようになりました。もっとも、それは一過性のもので、その後EMIがSACDに手を出すことはなくなったようでした。もっとも、その頃はそんなことよりもっと重大なことが、このレーベルを襲おうとしていたのですけどね。
そんな、本社の「買収」という歴史的な事件が起こる前後に、日本の子会社からは今度はシングルレイヤーのSACDが発売されることになりました。ちょっと値段も高めの、マニア向けのアイテムです。ですから、これらのアイテムは、「EMI」名義と「UNIVERSAL」名義でリリースされることになりました。なぜかEMIでは「SACD」だったものが、UNIVERSALになると「SA-CD」と表記されるようになっていましたね。
その後、2013年にはEMIの中のPARLOPHONEレーベルだけが切り離されてWARNERに買収されてしまいます。その中にはクラシック部門のカタログがすべて含まれていましたから、クラシックに関してはすべてUNIVERSALからWARNERへ移ったことになります。その際、「EMI」というロゴはUNIVERSALに残っていたのでもはや使うことはできなくなり、今までEMIとして知られていた膨大なカタログにはすべてWARNERのロゴが、さらに、以前EMIに買収されていたVIRGINレーベルは、それまでWARNERが持っていた「ERATO」レーベルに移行されることになります。こうなると、もうなにがなんだかわかりませんね。
そんな買収劇が一段落して落ち着いてきたころになって、日本のWARNERではまたハイブリッドSACDのリリースを始めました。その中で、最近プレスされたLPで聴いていたプレヴィンの「カルミナ・ブラーナ」があったので、聴いてみることにしました。公式サイトを見るとEMI時代と同じように、アビーロード・スタジオにマスタリングを依頼したようなことが書いてありますが、製品には単に「2015年リマスター音源使用」としか書かれてはいません。これは、単なる書き忘れでしょう。よくあることです。
その代わり、と言ってはなんですが、ライナーノーツはきちんとこのSACDのために新たに書き下ろされたものでした。もっとも、それはほかのノーマルCDに見られるような、とことん次元の低い読み物でしかありませんでした。こんなところでこのアルバムがLPで発売された時に音楽雑誌で批評を書いていた音楽評論家(故人)をこき下ろすなんて、まさに「下衆の極み」でげす。この、満津岡信育という、ツイッターでは「音楽評論家(自称)」と名乗っている人物は。
LPを聴いた時にはノーマルCDしかなかったので、その音には感激していましたが、このSACDを聴いてしまうとそんな感想も変わってしまいます。LPは外周ではそれほど遜色はないのですが、やはり内周に行くにしたがって音が平板になってしまいます。特にB面の最後に1曲目と同じものが繰り返される時には、そのあまりの音の違いに呆然となってしまいます。そもそもLPの片面に30分もカットするのは、オーディオ的には無理な話なのです。ですから、そんな失望を味わわなくても済むように、これからLPを出すときにはハイレゾ時代に対応して片面の収録時間を短くしてもらっていいですか?あるいは45回転にするとか。その分枚数が増えるのは仕方がありません。現に、音にうるさい山下達郎は、昔は1枚だったアルバムでも、リマスター盤を再発する時には2枚に分けてカットしていますからね。

SACD Artwork © Parlophone Records Limited
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by jurassic_oyaji | 2016-01-27 21:04 | 合唱 | Comments(0)