おやぢの部屋2
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VERDI/Missa da Requiem
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Margaret Price(Sop), Jessye Norman(MS)
José Carreras(Ten), Ruggero Raimondi(Bas)
Claudio Abbado/
Edinburgh Festival Chorus(by John Currie)
London Symphony Orchestra
ARTHAUS/109178(BD)




前にも聴いたARTHAUSの「ハイレゾ・オーディオBD」は、そのパッケージもちょっとユニークな仕上がりです。どうです、この重厚な、まるでハードカバーのような装丁は。しかも、あたかも古書であるかのような汚し方が、なかなか素敵ですね。これで背クロスが本物の布だったら感激ものなのですが、あいにく印刷ぬのでした。

これは、ディスクの収納の仕方も変わっています。このようにボール紙を重ねて隙間を作り、その間にBDをスライドして入れるようになっています。

ですから、信号を読み取る面を直接滑らせる、ということになるので、そこで傷が付いたりしないか、神経質な人だと気になるかもしれませんね。でも、安心してください。その、ディスクに直接接触する面は、紙の上にポリエチレンがコーティングされているのです。そうなると表面は平滑ですし、ポリエチレン自体は柔らかい樹脂ですから、傷がつくことは決してありません。試しに何回も出し入れしてみましたが、全然傷なんかつきませんでしたよ。このパッケージは薄いので、プラスティックスのものより収納スペースが少なくて済みます。この形が標準になってくれるとうれしいのですが。
今回のアイテムは、1982年に収録されたヴェルディの「レクイエム」です。前回のモーツァルトのレクイエムは音がいまいちでせっかくのハイレゾでもあまりメリットは感じられなかったのですが、これはどうなのでしょう。一応映像ディレクターが、あのバーンスタインの多くの映像を手掛けたハンフリー・バートンなのですから、期待はできます。もっとも、一番期待をしていたのは、メゾソプラノのジェシー・ノーマンですけどね。彼女がこの曲を歌っているのを聴くのは、これが初めてです。
オープニングでステージの全景が映った時には、その合唱の人数の多さに驚かされます。会場は1914年に完成したという由緒ある「アッシャー・ホール」というところですが、客席は2,900人収容という巨大な建物で、ステージにも大きなオルガンが設置されています。その前の階段状の客席を埋め尽くしたのは総勢300人はいるのではないかという合唱団です。オーケストラのサイズは16型、管楽器も楽譜通りで特に補強はされてはいません。
その合唱が、大人数にありがちな大味のところは全くなく、とても繊細で表情が豊かです。ですから、冒頭の「Requiem」というソット・ヴォーチェには鳥肌が立つほどの緊張感が漂っていました。もちろん、「Dies irae」のような大音量のところはもう怒涛の迫力、そのダイナミック・レンジの広さには驚かされます。さすがに「Sacntus」あたりではアンサンブルが乱れてしまいましたが、それは仕方がないでしょう。「Libera me」のフーガなどは、見事に立ち直っていましたからね。一応楽譜は持っていますが、しっかり指揮者は見ているようでした。その楽譜が、使い古してボロボロになっている人もいて、さすがに歌いこんでいるのでしょう。
ソリストでは、やはりジェシー・ノーマンは圧倒的な素晴らしさでした。そして彼女とともに素晴らしかったのが、ソプラノのマーガレット・プライスです。この二人の掛け合いで始まる「Recordare」では、一人ずつで歌う時にはお互いが全く異なる方向性を見せて、まるで二人が牽制し合っているようなスリリングなことになっているのですが、一緒に歌っている時には本当に見事な、まるで奇跡のようなアンサンブルが実現していました。この曲のソリストはそれぞれ声を張り上げてばかりだと常々思っていたのに、こんなこともできるんですね。もちろん、「Agnus Dei」のオクターブ・ユニゾンは完璧です。余談ですが、プライスという人はマツコそっくりですね。

録音は、これだけの大人数の合唱がほとんど歪みもなく聴こえるというかなりのクオリティでした。ただ、オーケストラに関してはちょっと雑な音になっていましたね。

BD Artwork © Arthaus Musik GmbH
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by jurassic_oyaji | 2016-02-24 21:59 | 合唱 | Comments(0)