おやぢの部屋2
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空箱を運ぶのは私です
 いよいよ、休みなしの「レリオ」週間に突入です。きのうはまず「場当たり」。これは、ご存知でしょうが演劇用語で、普通に「場当たり的」というように悪い意味で使う言葉とは微妙に異なる概念をあらわしますね。今回の場合は、合唱が出たり入ったりするタイミングとか、その時に用意する道具などを誰が持っていくか、といった「演出」の上での約束事の確認のことです。これは合唱だけが動いたりするので、きのうコンサートホールに行ったら、ステージには今まで練習していたオーケストラの椅子が並んでいるだけで、団員はもう帰っていました。「幻想」を演奏するセッティングでしたから、最後列にはたくさんのティンパニが置いてあって、もうステージの上はいっぱいです。これでは、どう頑張っても合唱がステージに上ることは出来ませんね。
 秋には「カルミナ・ブラーナ」を演奏するそうですが、それはここではなく県民会館ですから、大丈夫でしょうけどね。ま、そういう事情もあったのでしょうが、やはり「レリオ」ではこの曲の演劇的な側面を強調するために、あえて合唱をステージに乗せなかったのだ、と思いたいものです。しかし、この場あたりの手際の悪いこと。いや、各々のスタッフは非常によく動いているのですが、指揮系統がめちゃめちゃで合唱に何をしてほしいのかが一発では伝わってこないのですよ。おかげで、合唱は同じことを3回も4回も繰り返させられて、正直腹が立ちましたね。それこそ「場当たり的」な指示ではなく、最初から決定されていた指示を出してほしかったものです。
 それと、今回ギュウさんが演じるレリオのセリフの日本語訳の台本が、我々にも渡っていたのですが、そのなかにちょっと不思議な訳が見つかりました。レリオが「新曲」のリハーサルをする時に、オーケストラのヴァイオリン奏者に向かって「弱音器は持ったか?」と言うのですよ。その曲はたしかに「con soldini」で始まるのですが、普通の感覚だったら「弱音器は付けたか?」となるのではないでしょうか。元のフランス語も、「持つ」と「付ける」の両方の意味を持つ単語でしたから、これは明らかな誤訳、というか、オーケストラの団員が聞いたら失笑ものですよ。
 そういう心配があったので、今回の責任者のような顔をしてふるまっていた職員に、そのことを進言してみたら、即座に「これはもう決めたことなので、変えられない」と却下されてしまいました。まあ、一介の合唱団員の言葉など聞いてはいられないのでしょうか、あんたにはより良いものを作ろうとする気持ちがないのか、と思いましたね。悲しいことです。で、今日になったらオケを入れてのランスルーだったのですが、このセリフのところで明らかにコンマスあたりが反応していたのが分かりましたね。ほんと、こんなひとことで、今までやってきたことがすべて無駄になることだってあるというのに。
 ということで、今日は前日の場当たりで決まった通りにオケと合わせる、ということでしたから、基本的に全曲通して、その間に上のようなセットを作るための小道具を運んだり、曲によっては楽譜を持つこともあるので、それを持ちに合唱団が待機しているシアターホールまで行って楽譜を取ってきたりと、舞台裏での「動線」もきちんと確認です。
 肝心の合唱とオケとのバランスとか、そんなことはもう我々には分かりません。というか、今さら何かを要求されても、どうにもならないでしょうね。でも、オケの音は意外とクリアで、CDで聴いていたようなそんなに暴力的なサウンドでは決してなかったので、きっと合唱もちゃんと聞こえるようになっていたのでしょう。
 これと同じことをあしたもう1回やって、いよいよ本番です。その時は、すぐ目の前にお客さんが座っているんですよね。
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by jurassic_oyaji | 2016-04-13 23:30 | 禁断 | Comments(0)