おやぢの部屋2
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DSDもFLACも、アプリがないとPCでは聴けません
 きのうの「おやぢ」で、やっと紹介できましたね。仙台フィルのハイレゾ。あの時にも写真に撮っていたんですが、ステージ裏の上手側、つまり、我々の控え場所だったシアターホールに向かう途中に、ハイレゾの録音をやっていたスタッフがいたんですよね。
 この時は一人しかいませんでしたが、本番の時には2人でそれぞれのD-100をモニターしていましたね。2日ともこのスタッフはそこにいて録音作業にいそしんでいましたから、両方の分を録音したのでしょうね。遠目では直接マイクの入力をD-100につないでいるだけで、ミキサーのようなものはありませんから、レベルは最初に設定したままだったのでしょうね。
 この、家内工業的な作られ方をしているハイレゾ音源は、例えば12月の「第9」などでは1週間ぐらいでもう配信が始まっていたんですね。まあ、編集と言っても別にマスタリングなどは行わないでただ余計な部分をカットするだけですから、そのぐらいで出来てしまうのでしょう。私だって、同じクオリティのものを翌日にはアップしてましたからね。そう、ここで販売用の音源を作るのに使われていたレコーダーは、私が愛用しているものと全く同じSONYの製品だったのですよ。それを販売しているサイトもSONY系のところですから、このように実際に録音したものを聴かせて、「これだけすごい録音ができるんだぞ」というデモンストレーションとしての意味もあるのでしょうね。ただ、前の「第9」の時はそれほどすごいとは思いませんでしたけど。
 そのあとも、定期演奏会の後には必ずこのようにして録音された音源がリリースされていて、それを仙台フィルのFacebookで逐次知らせてくれていました。ですから、この4月の定期も、いつ配信が始まるのだろうとFacebookをチェックしていたのですが、しばらく経っても何の案内も出てきませんでした。そして、とうとう1ヶ月が経ってしまったこの間の日曜日のこと、仙台フィルではなく、そこの団員さんの個人的なFacebookで、「配信が始まったみたい」というような情報が届いたのですよ。それで、その配信サイトで確かめてみたら、その前々日の13日に配信が開始されていたことが分かりました。今に至るまで、仙台フィルからの公式のコメントは全くありませんから、その方の情報がなかったら、今でも配信されていたことを知らないでいたかもしれませんね。いったい何があったというのでしょう。
 まあ、いずれにしても、待ちに待った音源ですので即刻ダウンロードして聴いてみました。まず、録音レベルが異様に低いのに気づきます。いつもCDなどを聴いている時には「75」ぐらいなのですが、それでは全然まともに聴こえなくて、それと同じ聴感にするためには「95」ぐらいにまで上げないといけないんですよ。録音の時にはDSD2.8で行っているので、このぐらいにしないとダイナミック・レンジが確保できないのでしょうね。PCMだったら、D-100にはピークがオーバーしてしまっても、それより低めで録っていたデータと瞬時に差し替えるという機能が付いていますから全体をもっと高めのレベルで設定できるのですが、DSDではそれが出来ず、オーバーした分はもろに歪になってしまいますからね(前の「第9」がそうでした)。たしかに、これだとティンパニの強打みたいなところでも全く歪は感じられませんでした。まあ、実際のダイナミック・レンジと同じぐらいのものを体験できるということでしょう。
 その音は、ホールの座席に座って聴くのよりずっといいんですよね。例えば、ホールの中で聴いているとピッコロなんかはほとんど聴こえてきません。いや、確かに音は出ているのですが、他の音と混ざり合ってしまって、ぼやけてしか聴こえないんですね。でも、この録音だととてもくっきりとピッコロが聴こえてきます。他の楽器も、きちんと分離して聴こえます。どうも吊りマイクだとそういう傾向があるみたいですね。余計な残響がうまい具合に避けられているのでしょうか。これだったら、いつも聴いている外国のオーケストラが有名なコンサートホールで録音したハイレゾ録音と比べても、何の遜色もありません。
 となってくると、問題は「レリオ」で登場する合唱です。こんなすごいオーケストラと見合うだけの声が出せていたかは、はなはだ疑問ですからね。正直、「亡霊の合唱」のイントロが始まった時には、なんだかドキドキしてしまいましたね。そうしたら、意外といいんですね。合唱がいた位置はマイクからは完全に死角になっているはずなのに、言葉もはっきり聴こえるし、ちょっとオフ気味なところがうまい具合に柔らかさを出していました。「山賊」は、マイクの真下でしたからいろいろアラは聴こえますし、ちょっとぐじゃぐじゃになったりしていましたが、勢いだけはとてもよく伝わってきましたね。「ミランダ」になると、ちょっとソプラノが張り切りすぎているように聴こえますが、まあまあハーモニーもまとまって、ちゃんと聴けます。というか、市販のCDではもっとひどい合唱もあったりしますからね。ムーティのライブ盤なんかは、かなりヤバいですから。
 ナレーションは、じっくり聞いてみるとかなり間違えたり落としたりしているところがありましたね。でも、これはお客さんにはまず分からないでしょうね。まあ、試しにこちらからダウンロードして聴いてみてはいかがでしょう。なんたって「幻想」は聴きものですから。
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by jurassic_oyaji | 2016-05-18 21:19 | 禁断 | Comments(0)