おやぢの部屋2
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テクニクスのSL-1200も登場します
 トム・クルーズって、それほど嫌いではない映画俳優です。だいぶ前に見た「ザ・ファーム」あたりが、結構いい役者だな、と思い始めたきっかけでしょうか。つい最近WOWOWで放送していたので録画して見始めたら、いきなりかっこいいピアノ・ソロが聴こえてきたのには驚いてしまいました。昔見た時には音楽なんか全然気にしていなかったのに。ただ、なんとなく別のところで聴いていたような気はしたのですが、クレジットを見てそれを弾いているのがデイブ・グルーシンだとわかって、納得しました。今ちゃんと聴いてみると、ちょっとやかましすぎるような気はしますが、音楽自体はとてもそそられるものでしたね。ですから、何年かぶりに見直した「ザ・ファーム」は、トムの演技とデイブの音楽とがとても小気味よくかみ合っていて、以前にも増して楽しむことが出来ました。映画のテンポ感も緊迫していて、最後までだれることはありませんでしたし。
 この時、トムの妻役で出演していたのが、ジーン・トリプルホーンだったんですね。この時はとても素敵な人に思えていたのに、これも最近の「クリミナル・マインド」に出てきたときには見る影もなく衰えてしまった容貌で、心底失望させられました。
 それからは、トムの出る映画はほとんど見てきましたが、なかなか当たり外れが多くて、本当に面白いと思えるものはあまりありませんでした。ただ、「ミッション・インポッシブル」のシリーズは、いつも裏切られることのない「当たり」でしたね。彼の場合、このぐらい羽目を外した設定の方が、ガラに合っているのかもしれません。
 それの最新作、「ローグ・ネイション」がやっとWOWOWで放送されました。やはり期待通りの面白さでしたね。もうオープニングから見るものをくぎ付けにしないではおかない展開ですから、それだけで安心して見ていられます。ただ、このオープニングのシーンで、大々的に「これは実写です」と宣伝しているのは、ちょっとウソくさいな、という気はしますね。たしかに、メーキングなどで、命綱をつけて輸送機のドアにぶら下がっているというのは出てきますが、あの出来上がった絵は、どう考えても合成にしか見えません。だって、例えば新幹線の外側に素手でつかまっていることなんかとても想像できませんが、ここではそれの何倍もの負荷がかかるわけですからね。ですから、これはそんなすぐばれるウソさえも本気にさせようと思って躍起になって楽しませてくれる製作者の熱意こそを賞賛すべきなのでしょう。
 そして、全く予備知識がなく見始めたので、とんでもないサプライズがその先には待っていましたよ。なんと、あのウィーンのシュターツオーパーでロケをやっていたではありませんか。ベンジーが地下鉄の駅から出てきた目の前にその建物がそびえていたのには、本当に驚きました。そして、中ではちゃんとお客さんを入れて「トゥーランドット」をやっているんですからね。後でもう1回「巻き戻して」見てみたら、「ネッスン・ドルマ」が女スパイのライトモティーフに使われているんですね。まあ、本当にそのアリアが終わったところでスタンディング・オベーションというのはあり得ませんが。そのシーンのオケピットにいたのはエキストラでしょうが、実際に演奏していたのはこのオペラハウスのオーケストラ(つまり、ほぼウィーン・フィル)だというのですから、それもすごいこと。しかも、録音したのがムジーク・フェライン・ザールだと。こういう、それこそナクソスの音源を使ったって絶対に分からないようなところに「本物」を使うというような無駄なゼータクは、大好きです。
 微妙なのは、オケの団員に扮して忍び込んだ殺し屋が持っていたのが「バスフルート」だというところでしょうか。「トゥーランドット」にはこの楽器は使われないはずなのに(べリオ版だったらあるかも)、それをチェックした警備員がOKを出すというのが、ちょっと。でも、この小道具を思いついた人のマニアックぶりには、いたく惹かれます。
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by jurassic_oyaji | 2016-07-01 21:26 | 禁断 | Comments(0)