おやぢの部屋2
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次回は会場も曲目も未定です
 今回の「杜の都 合奏団」のコンサートは、私にとっては初めてと言っていいほど仕上がりが悪かったですね。いままで30年近くオーケストラをやってきて、本番前に自分のパートが完全に吹けていないことなんかなかったのに、今回はどうしてもクリアできないところが残ってしまったんですよ。一人で練習している時にはちゃんと吹けるのに、合奏になると突然メロメロになってしまうという、たぶんにメンタルな要素が高いもののようですね。まだこんなところに弱点があったなんて、やはり私も普通の人間だったんですね。
 ということで、もう前日リハーサルの時点でもそこはクリアが出来ないと分かったあとは、もうそこは捨てることに決めました。出来ないものは仕方がないので、それがほかのちゃんとできるところに影響を及ぼさないように、「切除」してしまったんですね。まあ、そのせいかどうかは分かりませんが、いつもよりちょっと遅めのテンポで始まったシベリウスは、とても冷静に、そしてアンサンブルを楽しみながら演奏できるぐらいの余裕がありました。結局、第1楽章の後半にはテンポが上がってしまったので、問題の箇所は散々でしたが、その結果がそのあとの演奏に尾を引くことは全くありませんでしたね。あとでヴァイオリンの人に言われて気が付いたのですが、この本番の前に、この交響曲を全曲通して演奏したことは1回もありませんでした。それだけ難しい曲で、どんな時でも止めざるを得ないような事態が発生してしまい、楽章ごとには何度か全部を通してはいたものの、それを全部つなげての通しというのは、全くやれていなかったんですね。まさに「一発勝負」の本番だったわけです。
 後半のシューマンでは、2番の担当でしたからこれは余裕でした。もうシベリウスをさらうのに精いっぱいで、こちらはほんとにざっとしか見ていなくて、2楽章の第2トリオなどは、1番より2番の方が難しくて最初はかなりてこずりましたが、前日までにはきっちり吹けるようになっていましたからね。
 いずれにしても、シューマンは前にニューフィルでやっていましたが、私は1アシだったのでそれほどの思い出もなく、シベリウスに至ってはまともに聴いたこともほとんどなかったような曲ですから、果たして本番までにきちんと自分のものとして演奏できるのかという不安はあったのですが、終わってみれば特にシベリウスの3番の方は今の時点ではシベリウスの曲の中では一番好きなものになっていましたよ。これは、演奏もさることながら、ある意味強制的に書かされたプログラム・ノーツのせいかもしれません。正直、この2曲について何かちゃんとした解説が書けるような自信は全くなかったので、手を付けるまではとても気が重かったのですが、仕方なく色々資料を当たっていたらとても面白いことがたくさん分かってきて、出来上がってみれば大幅に指定字数を超えてしまうものになっていました。ですから、元の原稿からほぼ半分ぐらいまで削ったのが、あの完成品です。そこで新たに知ったことは、本当に興味深いものでしたから、俄然演奏に対するイメージも湧いてきましたしね。
 この解説については、メンバーは当日初めて目にして、「これを前に読んでいたかった」というようなご意見を打ち上げで聞かされて、とてもうれしかったのは事実ですが、逆にあれは単なる一つの見方として、すべての人が共有してしまうのにはちょっと危険な面もあるのではないか、という気にもなっています。まあ、そんな、私が好き勝手に書いたものとして、あくまで「参考」にしていただければ、というのが本音ですね。つい、ふだんやっている「おやぢ」のノリで書いてしまうと、あまりにマニアックすぎて役に立たない、ということがありますからね。
 きのうはなんせ仙台七夕の初日でしたし、ものすごく暑いお天気でしたから、わざわざこんなところに足を運ぶような人は、あまりいなかったのでしょうね。入場者数は95人と、このオーケストラとしては史上最低の集客になってしまいました。でも、そんな「数え切れるほど」のお客さんでも、とても温かい拍手をいただけましたし、人前でちゃんとした曲をきちんと演奏できるという場があるだけでしあわせなのですから、人数などはあまり気にはなりません。
 なんたって、ニューフィルではまず演奏できないような曲を、たっぷりやることが出来るだけで、本当にハッピーになれます。今回は、そのことを演奏の最中にしみじみと感じていました。それを一度味わってしまうと、もはやこれは私にとってなくてはならないものになってしまっていることに、気づかされます。
 なにかとせわしなかったので、私は1枚も写真が撮れませんでした。それで、メンバーのKさんがFacebookに上げた写真をお借りしました。

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by jurassic_oyaji | 2016-08-07 21:35 | 禁断 | Comments(0)