おやぢの部屋2
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ニューフィルも、来週はお盆休み
 毎年のことですが、お盆の前の8月9日は、私にとっては最高に忙しい日になります。それは、「お施餓鬼会」という行事です。「おせがきえ」と読みます。知らない人は「おせがきかい」と言ったりしますけど。「え、そうかい?」。あるいは、「よせがき」だと思い込んで、ずっとそう言ってる人もいますし。これは、かつてはお盆には和尚さんが檀家さんのお宅を回ってお経をあげ、先祖供養を行うという風習があったものが、最近では特に都市部ではそのようなことが難しくなったために、お寺で全部の檀家さんの供養をまとめて行うために行われるようになった催し物です(諸説あります)。ですから、檀家さんは実際にお寺に出向いて直接その法要に参加するのもよし、行けない人でも、今この時間に我が家のご先祖も含めた全檀家さんの供養が行われているのだ、と思いながら過ごすのもよし、という、ありがたい法要です。
 それに備えて、前日には「施餓鬼棚」というのが設置されます。
 この外観を整えるのが、私の仕事。竹藪に行って竹を1本切り倒し、その枝をつかって四方を飾り、このようなカラフルな幡を吊るします。
 当日には、この祭壇に野菜やお米などがそなえられ、「餓鬼」に「施す」所作が行われる中、ほぼ1時間近く読経が続き、最後にはそれぞれの和尚さんによって、すべての檀家さん(ここでは1200軒以上)の名前が読み上げられます。
 私は、この日は朝から受付に貼りついていなければいけません。実際に始まるのは午後1時からなのですが、その時間には都合の悪い人などが受付だけを行って、帰っていくこともありますから、その応対をしなければいけません。その時に、記念品などのほかに、毎年発行している「会報」を一緒にしてお渡しするのですが、その会報は全ての檀家さんに渡されるべきものなので、後日来れなかった人には郵送します。そのために、実際に手渡しをした方をチェックしておかなければいけません。そのために、1か月前に案内のハガキを発送してあって、当日はこれを持ってきていただいてそれと引き換えに記念品を渡すというシステムになっています。さらに、せっかく来るのだから、例えばお墓の掃除の費用などの、それぞれの方に分担していただいている経費の支払いなども一緒に行いたいという人のために、そういう現金の授受も行っています。それを、ピーク時には瞬時にそのような作業を行わないと混乱をきたしてしまいますから、そのハガキには前もってお支払されるものの詳細を印刷してあります。ですから、ハガキとお金を持ってこられた方にその内訳をうかがって、それをはがきにチェックして、お金と一緒に積んでおくのですね。
 そういう仕事は、ふつう3人ぐらいいないと完全にはこなせません。私以外にもう2人必要なのですが、今年はその中に初めての方が入ることになりました。単純な仕事ですから、なんと言うことはないのですが、なんせお金を扱いますから、一通り説明をして、あとは実地に応対していただきながら、私が後ろからダメを出す、ということになりますね。でも、その方はとても勘の良い方で、すぐに仕事を呑みこみ、さらにご自分の個性までそこに反映させることにまで成功していましたよ。その方が受け取ったハガキを今日チェックしてみたら、その仕事ぶりは完璧でした。というか、私が長年かけて築き上げてきたシステムには、そのような最小の指導だけで実を結ぶほどの完成度があったのだ、ということなんでしょうね。
 そんな「知的」な喜びに浸っていると、本堂の中に置くためにレンタルしてあったパイプ椅子の撤去に、業者がやってきました。まだ終わったばかりで、他の人は別のことで忙しく、椅子を片付ける人は私しかいません。業者は中に入らないで外で待っているだけなので、私一人でほぼすべての椅子を畳んで入り口まで運んで手渡す、という作業を行わなければいけませんでした。久々の体力勝負、それが終わったらニューフィルでマーラーを吹かなければいけないというのに。
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by jurassic_oyaji | 2016-08-10 22:01 | 禁断 | Comments(0)