おやぢの部屋2
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開演前は男子トイレも長蛇の列
 4日間JR東日本管内の列車に乗り放題で指定券も6枚までは取れる、という大人の休日倶楽部パスは、私はだいぶ前から利用させてもらっていますが、最近ではその利用者の数が相当なものにまで増えていることに実感されるようになっています。この週末、それを使おうとしたら、以前は指定席はごく普通に取れていたものが、全然取れなくなっていたのですからね。一応土曜日は愚妻と横浜、日曜日は私だけ東京ということで1週間前に買ったら、すでに乗りたかったノンストップの特急は軒並み満員、各駅停車は絶対嫌だというので、かなり不自由な時間になってしまいました。日曜日などは、マチネのコンサートに行くので、終わってすぐ帰ろうとしても、ノンストップは4時台、5時台、6時台とも、全くありません。かろうじて7時台だけ1本。2日前に見たら、各駅停車は5時台が1席だけ(それは、確かに私が取った直後に満席になりました)になっていましたよ。実際、帰りはもっと早く帰りたかったので各駅停車の自由席も狙ってみたのですが、これも東京発の時点でもう完全に定員オーバーでしたからね(諸般の事情で、私は上野から乗りました)。JRは、このパスの会員を増やすのには熱心ですが、それにきちんとしたサービスが追いつかないようになっているのでは、ほとんど「詐欺」ですよ。
 土曜日の横浜は、来年の4月に劇団四季が「オペラ座の怪人」をやるというので、そのチケットはもう取ってあったのですが、公演があるホールにはまだ行ったことがないので、下調べです。山下公園のそばなんですね。
 ここに行くのにみなとみらい線を使ったのですが、その深さが異常でしたね。地図を見たら海の下を通っているのでそれは納得ですけど、地上に出てくるまでの道のりがえらいことになっていました。帰り道は中華街から元町を通って石川町からJRに乗ろうとしたら、なんと、人身事故があったために運行停止ですって。いつ復旧するかわからないので、結局またみなとみらい線のの元町・中華街まで戻ったんですけどね。こんなことがあるから、都会は嫌です。
 日曜日も使わないと元が取れないので、なにかコンサートでもないかな、と調べてみたら、サントリーホールでヤンソンス指揮のバイエルン放送交響楽団、曲目はマーラーの9番などという、とんでもないものがありました。よくチケットが残っていたな、と思ってゲットしたら、これも最後の1枚だったようですね。まあ、値段は法外ですが、私にとってのサントリー・デビューですから、やはりこのぐらいのものでないと。
 もちろん、このホール自体は、実際に行ったことがありますが、それはステージ(正確にはP席)に乗ったものでしたから、客席に座ってオーケストラを聴くのはこれが初めてなんですよ。このホール、出来てから30年も経っているのだそうですが、そんなになるまで来ることが出来なかったのが、逆に不思議なんですけどね。
 ですから、まずは館内の探検です。席は1階だったのですが、まず2階席からの眺めを見てみようと思って、どこかに階段がないかと探したら、それがありません。このホールは、入り口を入ったところが大きなホワイエになっていて、その先のモギリの時点で、1階と2階が振り分けられるようになっていたのですよ。ですから、中に入ってしまうと、客席の外から別の階に移動することはできないのです。不思議な設計ですね。ただ、左右それぞれ1ヵ所だけ、客席への通路が分かれていて、それが2階につながっている、というところがあるんですね。そこを見つけて、やっと2階に行けました。懐かしいP席にも行ってみました。
 ところが、そのあと1階席に戻ろうとしたら、どこから来たのか分からなくなってしまいましたよ。このままだと、演奏が始まっても席にたどり着けなくなる、と、マジで焦ってしまいましたね。結局、冷静に考えたら帰ってこれましたが、方向音痴の人なんか、どうするのでしょうね。
 それと、CDの即売も行われるという情報があったので、それも探したのですが、プログラムは売っていても、CD売り場はどこにもありません。仕方なく、そのプログラムの売り子さんに聞いてみたら、モギリの外だと分かりました。ですから、チケットを見せて一旦外に出て、やっと見つかりました。代理店の人らしきおじさんが満面に笑みをたたえて「録音されたばかりの新盤ですよ」なんて耳元でささやくので、まだここでしか入手できないらしい最新盤をフラゲすることになって大収穫。でも、これもほんとに不思議ですよね。というか、今まで数多くのホールに行ってきましたが、こんなところで即売をするようなホールは、初めてのことです。これは、完全な設計ミスなのではないでしょうか。
 そんないい加減な設計のホールですが、音響に関してはもう何もいうことはありません。ずっと、こんな音が聴きたかったのですよね。それぞれの楽器の音がきちんと聴こえる上に、オーケストラ全体の質感がそのままつたわってくる、という、あたりまえのことが、例えば仙台の青年文化センターでは全くできていませんでした。サントリーホールの音を聴いてしまうと、この仙台のホールの音響設計は欠陥品以外のなにものでもないと思えてしまいます。
 そして、このオーケストラ。もう、終楽章の最後の弦楽器のピアニシモなんて、涙が出てくるほどの素晴らしさです。あとは、トゥッティになった時の質感が、やはり日本のオーケストラとは全くの別物だと感じてしまいます。音自体の綺麗さからいったら日本のほうが整ってはいるのでしょうが、そこに得も言われぬ「隠し味」が含まれないことには、到底太刀打ちは出来ません。
 マーラーの9番って、やったことがあるんですよね。でも、こんなにも深く、心を打つ音楽だったことには、初めて気づかされたような気がします。
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by jurassic_oyaji | 2016-11-27 22:56 | 映画 | Comments(0)