おやぢの部屋2
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エキストラなしで16型
 今週と来週はニューフィルの練習はありませんが、その代わり「宿題」がたっぷり出されていました。この次の演奏会のためのパート譜ですね。なんたって、おそらくエルガーの交響曲第1番やチェロ協奏曲を実際に演奏したことのある人なんてほとんどいないでしょうから、「昔やったのを思い出す」ということのできる人などいるわけがありません。しかも、チェロ協奏曲はともかく、交響曲の方は「聴いたことがある」という人も、例えばマーラーやブルックナーに比べてもはるかに少ないでしょうから、曲そのものが分からないという人も大多数なんですよ。ですから、まずはその知らない曲の音源を手に入れて(ニューフィルの人には、掲示板から音源へのリンクが使えます)、それを聴いてテンポなどを確認して譜読みを始めるということになるのでしょう。
 わたしも、それこそ30年オーケストラをやっていますが、これは全く初めて見る楽譜なので、この間の演奏会が終わったらさっそく音を出してみているところです。でも、やってみると音もリズムもそんなに難しくはないので、指自体はまず大丈夫、あとはなにしろ長いので、根気よくさらうだけです。
 とは言っても、1ヵ所だけ、もしかしたら最後までてこずるのではないか、というところがありました。それは、第4楽章の始まってすぐのところ、フルートとファゴットがユニゾンでこんなことをやってます。
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 この部分はかなりテンポが遅いので、普通だったらまず問題はありません。さっきの掲示板からのリンクの音源も、かなり遅いので、それだったら別に問題はないでしょう。それは、コリン・デイヴィスの指揮なのですが、私が持っているもう一つの音源、ロジャー・ノリントンが指揮をしているものだと、これがとてつもなくテンポが速いのですね。このパッセージも、明らかにフルートもファゴットも吹けてません。指揮者の橘さんがこんなテンポでやるのだ、ということになったら、ちょっと大変です。まあ、ロンドン交響楽団でも吹けないのですから、いいんですけど。
 これだけでも大変なのに、私の場合はもう一つ、大曲のパート譜とも格闘しなければいけません。でも、これは前に演奏したことがあるので、思い出しさえすればそんなに大変ではないはずです。これも、やはり最後の楽章にフルートのソロでとても難しいところがあるので、その昔の楽譜を引っ張り出してきてそこだけは練習しておきましたから、なんとかなるでしょう。
エキストラなしで16型_c0039487_20593687.jpg
 そのパート譜ですが、前に2種類の楽譜の写真(↑)を載せましたが、やはり、渡された左側の楽譜はちょっと問題があるようで、マエストロからできれば前もってスコアと照合しておいてほしい、というような連絡が回ってきました。それに、そちらは小節番号も入っていないので、入れておいてほしい、というようなことも。
 私は、前にも書いたように、昔ニューフィルで使った右の楽譜を使うつもりでしたから、こちらには各段の頭に小節番号も入っているのでそんな手間はかかりません。それと、おそらくこんなことになるのでは、と、フルートパートの分は他の人の分も全部昔の楽譜が手元にあったので、それを配ってありますから、そのまま使えるはずです。というか、これの原譜はニューフィルのライブラリーに残っているはずですから、最初からそれを借りていればよかったように思うのですが、何か問題があったのでしょうか。
 その、この曲だけを演奏するために集められたオーケストラが、当初は人数が確保できるか危ぶまれていたのに、すでにほとんどのパートは目標がほぼ達成できているようなので、一安心です。しかし、よく集まりましたね。なんせ、目標は16型なので、完全に集まるとニューフィルよりも多い充実した弦楽器で演奏できることになりますから、少しぐらい足らなくても十分なんですけどね。
by jurassic_oyaji | 2017-05-01 22:42 | 禁断 | Comments(0)